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最新情報
キャンパスで現在見られる植物の花や実の情報です.名前や写真をクリックすると解説ページに移動します.
2021
10月
- 文学部付近でキキョウが開花しています.
9月
8月
- 2021.08.15 キャンパス内でキョウチクトウが開花しています.広島が原爆にあった後,焦土の中でいち早く開花したことから復興のシンボルとして広島市の花に指定されています.
- 2021.08.06 国際の森に76年前の原爆に耐えた被爆樹木から穂木を採取した2本のサクラが生育しています.広島江波山桜(ヒロシマエバヤマザクラ)と被爆桜(ヒバクザクラ)です.ヒロシマエバヤマザクラ(広島江波山桜)はヤマザクラの一種で,一枝に単弁と重弁の花が混じり合って咲き,花梗(かこう,または小花柄)が通常の2倍あり,花が房状につく全国でも珍しい品種です.今年は昨年より多く花をつけてくれました.ヒバクザクラ(被爆桜)は品種的にはソメイヨシノ(染井吉野)にあたり,旧広島市庁舎の中庭で昭和20年の原爆被災に際し幹を残して焼けながらも,その後元気に芽ぶき,毎年春になると美しい花を咲かせ,被爆の貴重な証となっている親木から穂木を採取・育成したものです.
7月
- 東広島キャンパスの文学部付近や総合科学部付近などでムクゲが開花しています.西体育館付近ではシマトネリコが開花しています.植栽樹木として多く植えられているモッコクが開花しており,広島大学のあちこちで見ることができます.
- 東広島キャンパスの保健管理センター付近ではアイノコノウゼンカズラやネムノキが開花しています.アイノコノウゼンカズラは'マダムガレン'という品種で,ノウゼンカズラとアメリカノウゼンカズラの雑種です.
湿った草地でも夏を告げる花が咲き始めました.ツユクサは青い花弁が特徴で,あぜ道や畑の傍にしばしば自生します.ミゾカクシも,水田の周辺など湿った環境に生える植物です.ヤブカンゾウは八重咲の鮮やかな橙色の花が特徴で,河川敷などでよく見られます.
やや湿った林縁部にはホタルブクロが開花しています.この花にホタルを入れて提灯のように光を灯す遊びがあったといいます.開けた草地ではウツボグサが開花しています.紫色の花が目立ち,発見の小径ではよく開花しています.ヘクソカズラも植え込みなどで開花していました.
6月
5月
- キャンパス内で自生するアジサイ類です。コアジサイは香りの強いアジサイで,明るい林縁に生えます.コガクウツギはやや日当たりの悪い林縁部に自生し,ガクウツギと異なり葉が先端で急に尖りません.イワガラミは木や岩に絡みつくつる性のアジサイで,葉の表面に毛があるものはケイワガラミと呼ばれます.
- キイチゴ類の実を観察することができました.キャンパス内で一番よく目にするのはビロードイチゴで,葉の両面に触れるとビロードのような感触があります.実は黄紅色をしています.生態実験園で主に見られるのはクサイチゴで,低木でありながら腰より低い高さまでしか伸びません.実は比較的大きく,食べると爽やかな甘味を感じられます.クマイチゴはキャンパスでは限られた場所にしか生えず,かつ個体数も少ないです.実は小核果が尖っているのが特徴です.
- 林縁部ではササユリが咲いていました.淡いピンク色の花が美しく,香りも強いです.スイカズラはつる性で,咲始めの白い花と少し古くなった黄色い花を同時に鑑賞することができます.林床にはシライトソウが咲き,暗い森の中で一際目立つ白い花を咲かせます.
4月
- 2021.04.08-05.01 東広島キャンパスでは,4月中旬から下旬にかけてヤマフジとノダフジが開花していました.両種とも酷似していますが,ヤマフジは蔓が左巻きで花房が短く,ノダフジは蔓が右巻きで花房が長いです.また,花期もヤマフジのほうが早いです.
- タンポポや,それに類似するキク科植物です.
- 山野の白い花々です.
- 2021.03.25-04.02 東広島キャンパスでは全11種類のスミレが見られます.前回更新分の三種に加え,コスミレ,アリアケスミレ,シハイスミレ,タチツボスミレ,ナガバタチツボスミレ,ニオイタチツボスミレ,オオタチツボスミレ,ニョイスミレを観察することができます.
アリアケスミレの距.スミレよりもさらに短い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 29, 2021)
タチスボスミレの距.オオタチツボスミレとは異なり,距の色は花の色に近い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 30, 2021)
オオタチスボスミレの距.タチツボスミレとは異なり,距の色は白い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 1, 2021)
- 林縁部に自生するキイチゴ類です.ビロードイチゴは枝や葉の両面に細かい毛が多いです.ナガバモミジイチゴは葉が三裂し,表面はやや光沢が強いのが特徴です.この二種は花が下向きがつきます.クサイチゴは腰より低い位置に大輪の白い花を上向きにつけます.
- 地表に咲く草本類です.ムラサキサギゴケとトキワハゼはよく似ている花ですが,ムラサキサギゴケはトキワハゼより低い位置に咲き,大型の紫色の花をつけます.一方のトキワハゼは,茎が直立し白っぽい花を咲かせます.カキドオシは茎がよく伸び,淡紫色の花を大抵二つ並べて咲かせます.
- 肥沃で明るい草地にはオオイヌノフグリが見られます.鮮やかな青い花を咲かせる本種ですが,果実が二つ並んでつく様子を犬の陰嚢(ふぐり)に見立てられています.路傍や林縁部の地表ではキランソウが開花してます.林床ではショウジョウバカマが咲いています.東広島キャンパスでは淡いピンク色の花を咲かせる個体が大半です.
3月
スミレの距.ノジスミレよりも太く短い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 29, 2021)
ノジスミレの距.スミレよりも細長い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 29, 2021)
- 2021.03.08 キャンパス内の自生や植栽のアセビが開花しています.ツツジ科の中でもいち早く開花します.
2月
- 2021.02.22 ウメの開花が進んでいます.東広島植物園では,ギョクエイ(玉英)やゲッセカイ(月世界)が開花しています.ゲッセカイ(月世界)は実ウメで梅ジュースなどにします.また,草本で春の七草のコハコベの開花が始まりました.
- 2021.02.15 春の草本が開花し始めました.ホトケノザやナズナ,オランダミミナグサ,キュウリグサ,オオイヌノフグリ,タチイヌノフグリが開花しています.オオイヌノフグリとタチイヌノフグリは以前,ゴマノハグサ科に置かれていましたが,最近の研究でオオバコ科に分類されるようになりました.
1月
- 2021.01.12 寒波が到来し,東広島キャンパスの植物も雪化粧しましたが雪の下でも我慢強く春を待っています.
- 2021.01.01 あけましておめでとうございます.
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