「東広島キャンパスの生き物」の版間の差分
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+ | *2019.06.17-21 夜のキャンパスの生き物の様子を紹介します.山中谷川や角脇川では[[ゲンジボタル_広島大学東広島キャンパス|ゲンジボタル]]が見頃を迎えています.またクワガタムシなど樹液に集まる虫も活発になっています. | ||
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+ | |[[ファイル: 20190620ゲンジボタル_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_58703as.jpg|250px|thumb|right|山中谷川で舞うゲンジボタル.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190620ネブトクワガタ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_58679s.jpg|250px|thumb|right|ネブトクワガタの成虫(オス).キャンパスではコナラの樹液に集まっている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190620コクワガタ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_58682s.jpg|250px|thumb|right|戦うコクワガタの成虫(オス)同士.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)]] | ||
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+ | |[[ファイル: 20190620カナブン成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_58552s.jpg|250px|thumb|right|カナブンの成虫.日中よく樹液に集まる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190620ヨツボシケシキスイ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_58567s.jpg|250px|thumb|right|ヨツボシケシキスイの成虫(オス).オスは左右非対称の大アゴが発達する.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190621オオゾウムシ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_59331s.jpg|250px|thumb|right|オオゾウムシの成虫.外来種のヤシオサゾウムシを除けば日本最大のゾウムシである.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 21, 2019)]] | ||
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+ | 山中谷川ではホタルだけではなく,5種類以上と多くのアメンボを観察することができます.今回はその一部を紹介します. | ||
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+ | |[[ファイル: 20190620シマアメンボ成虫無翅型_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_58180s.jpg|250px|thumb|right|シマアメンボの成虫(無翅型).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190620オオアメンボ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_57993s.jpg|250px|thumb|right|昆虫を捕らえているオオアメンボの成虫(オス).他のアメンボに比べると極端に体が大きい.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190620コセアカアメンボ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_57977s.jpg|250px|thumb|right|コセアカアメンボの成虫.流れをあまり好まないためか淀みで見られる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)]] | ||
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+ | キャンパス内の水辺ではいつも様々なトンボを観察することができます.今回紹介している[[アオヤンマ_広島大学東広島キャンパス|アオヤンマ]],[[グンバイトンボ_広島大学東広島キャンパス|グンバイトンボ]],[[ベニイトトンボ_広島大学東広島キャンパス|ベニイトトンボ]]はいずれも環境省のレッドデータブックにて準絶滅危惧種に指定されています. | ||
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+ | |[[ファイル: 20190621アオヤンマ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_59026s.jpg|200px|thumb|right|アオヤンマの成虫.抽水植物の豊かなため池に見られ,営巣性のクモを狩る生態が知られている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 21, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190617グンバイトンボ成虫メス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_57057s.jpg|250px|thumb|right|グンバイトンボの成虫(メス).メスの脚は軍配状になっておらず,モノサシトンボとの識別が少し難しくなる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 17, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190620ベニイトトンボ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_58403s.jpg|250px|thumb|right|ベニイトトンボの成虫(オス).環境省RDBで準絶滅危惧種に指定されているが,キャンパスでは個体数が多い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)]] | ||
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+ | |[[ファイル: 20190620モノサシトンボ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_58297s.jpg|250px|thumb|right|モノサシトンボの成虫(オス).他のイトトンボなどに比べると眼が離れている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190621ウスバキトンボ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_59303s.jpg|250px|thumb|right|ウスバキトンボの成虫(オス).最もふつうに見られるトンボで,日中はヒラヒラと空中を漂っていることが多い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 21, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190619ハラビロトンボ成虫メス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_57495s.jpg|250px|thumb|right|ハラビロトンボの成虫(メス).キャンパスでは広く見られる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 19, 2019)]] | ||
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+ | チョウも多くの種類を観察することができます.[[オオヒカゲ_広島大学東広島キャンパス|オオヒカゲ]]は発生が進んでおり,[[ふれあいビオトープ]]でも確認することができます. | ||
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+ | |[[ファイル: 20190621オオヒカゲ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_59102s.jpg|250px|thumb|right|オオヒカゲの成虫(オス).キャンパスではササの生い茂る場所に多い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 21, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190618ヒメアカタテハ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_57244s.jpg|250px|thumb|right|ヒメアカタテハの成虫.アカタテハに似るがより小型で,後翅の橙色部が広い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 18, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190617ルリタテハ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_57075s.jpg|250px|thumb|right|ルリタテハの成虫(オス).オスは見晴らしのよい場所でテリトリーを張る.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 17, 2019)]] | ||
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+ | |[[ファイル: 20190617キアゲハ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_56977s.jpg|250px|thumb|right|キアゲハの成虫(オス).ナミアゲハに似るが,前翅の付け根周辺の模様が黒いモザイク状になっている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 17, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190621ムラサキシジミ成虫メス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_58785s.jpg|250px|thumb|right|ムラサキシジミの成虫(メス).カシやコナラなどが生えている林縁部で見られる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 21, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190618ルリシジミ成虫メス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_57186s.jpg|250px|thumb|right|ルリシジミの成虫(メス).フジやハギなどに産卵する.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 18, 2019)]] | ||
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+ | ガも多数観察することができました.[[ヤホシホソマダラ_広島大学東広島キャンパス|ヤホシホソマダラ]]は環境省のレッドデータブックにて準絶滅危惧種に指定されています. | ||
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+ | |[[ファイル: 20190620ヤホシホソマダラ成虫メス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_58371s.jpg|250px|thumb|right|ヤホシホソマダラの成虫(メス).キャンパスではササが茂っており,かつ開けている環境に多い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190620エビガラスズメ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_57783s.jpg|250px|thumb|right|エビガラスズメの成虫.翅を閉じているとシモフリスズメに似る.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190619キハダカノコ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_57481s.jpg|250px|thumb|right|交尾中のキハダカノコ.カノコガに似るが腹部の模様が異なる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 19, 2019)]] | ||
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+ | 中~大型のコガネムシも観察することができます.いずれも様々な広葉樹の葉を食べます. | ||
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+ | |[[ファイル: 20190617オオコフキコガネ成虫メス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_56750s.jpg|250px|thumb|right|オオコフキコガネの成虫(メス).コフキコガネに似るが,体にふく粉がより灰白色.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 17, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190617アオドウガネ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_57001s.jpg|250px|thumb|right|アオドウガネの成虫.金属光沢はほとんどない.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 17, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190620ドウガネブイブイ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_58487s.jpg|250px|thumb|right|ドウガネブイブイの成虫.銅色の光沢をもつコガネムシ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)]] | ||
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+ | その他見られた生き物を紹介します. | ||
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+ | |[[ファイル: 20190618シマヘビ成蛇_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_57203s.jpg|250px|thumb|right|シマヘビの成蛇.縞模様が目立たない個体.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 18, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190620ニホンアカガエル成体メス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_57936s.jpg|250px|thumb|right|正面から見たニホンアカガエルの成体(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190618ヒバリ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_57390s.jpg|250px|thumb|right|2羽のヒバリ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 18, 2019)]] | ||
+ | |- | ||
+ | |[[ファイル: 20190619カタオカハエトリ成体オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_57650s.jpg|250px|thumb|right|カタオカハエトリの成体(オス).第一歩脚が橙色をしている非常に特徴的なハエトリグモ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 19, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190620マミジロハエトリ成体オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_57958s.jpg|250px|thumb|right|チャイロアサヒハエトリを捕食しているマミジロハエトリの成体(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190620キバネツノトンボ幼虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_58320s.jpg|250px|thumb|right|孵化したキバネツノトンボの幼虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)]] | ||
+ | |- | ||
+ | |[[ファイル: 20190618ゴマダラカミキリ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_57132s.jpg|250px|thumb|right|ゴマダラカミキリの成虫.幼虫は様々な広葉樹の生木を食害することで知られる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 18, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190617ベニヘリテントウ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_56877s.jpg|250px|thumb|right|ベニヘリテントウの成虫.オオワラジカイガラムシを食べる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 17, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190621マイマイカブリ幼虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_58802s.jpg|250px|thumb|right|マイマイカブリの幼虫.幼虫も成虫同様カタツムリを襲う.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 21, 2019)]] | ||
+ | |- | ||
+ | |[[ファイル: 20190620オオカマキリ幼虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_58420s.jpg|250px|thumb|right|脱皮するオオカマキリの幼虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190617ハネナシコロギス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_57091s.jpg|250px|thumb|right|ハネナシコロギスのオス.成虫になっても翅を欠く.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 17, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190618ハマベアワフキ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_57365s.jpg|250px|thumb|right|ハマベアワフキの成虫.低地の草地に多い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 18, 2019)]] | ||
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*2019.06.10-14 キャンパスで[[ハラグロオオテントウ_広島大学東広島キャンパス|ハラグロオオテントウ]]が羽化しています.[[ハラグロオオテントウ_広島大学東広島キャンパス|ハラグロオオテントウ]]は大型のテントウムシで,名前の通り腹面が黒いことが特徴です.また,山中谷川や角脇川で[[ゲンジボタル_広島大学東広島キャンパス|ゲンジボタル]]が飛んでいます.その他[[ノコギリカミキリ_広島大学東広島キャンパス|ノコギリカミキリ]]や[[コガネムシ_広島大学東広島キャンパス|コガネムシ]],[[キマワリ_広島大学東広島キャンパス|キマワリ]]など,様々な甲虫を観察することができます. | *2019.06.10-14 キャンパスで[[ハラグロオオテントウ_広島大学東広島キャンパス|ハラグロオオテントウ]]が羽化しています.[[ハラグロオオテントウ_広島大学東広島キャンパス|ハラグロオオテントウ]]は大型のテントウムシで,名前の通り腹面が黒いことが特徴です.また,山中谷川や角脇川で[[ゲンジボタル_広島大学東広島キャンパス|ゲンジボタル]]が飛んでいます.その他[[ノコギリカミキリ_広島大学東広島キャンパス|ノコギリカミキリ]]や[[コガネムシ_広島大学東広島キャンパス|コガネムシ]],[[キマワリ_広島大学東広島キャンパス|キマワリ]]など,様々な甲虫を観察することができます. | ||
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|[[ファイル: 20190611サトジガバチ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_55834s.jpg|250px|thumb|right|休むサトジガバチの成虫.ヤマジガバチに似るが,より小型で中胸背板に皺がある.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 11, 2019)]] | |[[ファイル: 20190611サトジガバチ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_55834s.jpg|250px|thumb|right|休むサトジガバチの成虫.ヤマジガバチに似るが,より小型で中胸背板に皺がある.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 11, 2019)]] | ||
|[[ファイル: 20190611ヒメスズメバチ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_55879s.jpg|250px|thumb|right|ヒメスズメバチの成虫(メス).オオスズメバチや他のスズメバチに似るが,腹部の先端が黒いのが特徴.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 11, 2019)]] | |[[ファイル: 20190611ヒメスズメバチ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_55879s.jpg|250px|thumb|right|ヒメスズメバチの成虫(メス).オオスズメバチや他のスズメバチに似るが,腹部の先端が黒いのが特徴.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 11, 2019)]] | ||
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+ | 色々な昆虫の幼虫を観察することができました.[[スゲドクガ_広島大学東広島キャンパス|スゲドクガ]]の幼虫は環境省RDBで準絶滅危惧種に指定されています. | ||
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+ | |[[ファイル: 20190610ハラビロカマキリ幼虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_55623s.jpg|250px|thumb|right|ハラビロカマキリの幼虫.腹部を上げる姿が特徴的.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 10, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190612ナナフシモドキ幼虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_56105s.jpg|250px|thumb|right|ナナフシモドキの幼虫.エダナナフシに似るが,触角がより短い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 12, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190611スゲドクガ幼虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_55797s.jpg|250px|thumb|right|スゲドクガの幼虫.カヤツリグサ科やイネ科の植物の葉を食べる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 11, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190614シャチホコガ幼虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_56609s.jpg|200px|thumb|right|シャチホコガの幼虫.ヒメシャチホコの幼虫に似るが,腹脚の黒斑の有無で識別できる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 14, 2019)]] | ||
+ | |} | ||
+ | |||
+ | [[生態実験園]]やぶどう池で[[コシアキトンボ_広島大学東広島キャンパス|コシアキトンボ]]が飛んでいます.また,未成熟の[[アオイトトンボ_広島大学東広島キャンパス|アオイトトンボ]]もキャンパス各所で見られます.アブの仲間ではムシヒキアブ科の[[シオヤアブ_広島大学東広島キャンパス|シオヤアブ]]も発生しています. | ||
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+ | {| | ||
+ | |[[ファイル: 20190613コシアキトンボ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_56366s.jpg|250px|thumb|right|縄張りを往復するコシアキトンボの成虫.同種のオスやオオシオカラトンボやショウジョウトンボと争う姿を観察することができる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 13, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190612アオイトトンボ成虫メス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_55911s.jpg|250px|thumb|right|アオイトトンボの成虫(メス).胸部に黒い模様が入っている個体.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 12, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190610シオヤアブ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_55568s.jpg|250px|thumb|right|昆虫を捕食するシオヤアブの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 10, 2019)]] | ||
+ | |} | ||
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+ | キャンパスではシャクガ類をはじめとした蛾の仲間を観察することができます. | ||
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+ | {| | ||
+ | |[[ファイル: 20190612オオミズアオ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_56137s.jpg|250px|thumb|right|オオミズアオの成虫(オス).オナガミズアオに似るが,触角が茶色っぽく,翅先が丸い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 12, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190611ハグルマトモエ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_55810s.jpg|250px|thumb|right|ハグルマトモエの成虫(オス).オスグロトモエに似るが,前翅の2本筋が広がる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 11, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190610キマダラコウモリ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_55726s.jpg|200px|thumb|right|キマダラコウモリの成虫.コウモリガに似るが,前翅の銀白色紋が特徴.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 10, 2019)]] | ||
+ | |- | ||
+ | |[[ファイル: 20190614ギンボシリンガ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_56588s.jpg|250px|thumb|right|ギンボシリンガの成虫.白地に赤の複雑な模様が特徴的.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 14, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190612ウメエダシャク成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_56036s.jpg|250px|thumb|right|交尾中のウメエダシャク(成虫).総合科学部棟前のアンズの木に多い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 12, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190614ヒョウモンエダシャク成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_56596s.jpg|250px|thumb|right|ヒョウモンエダシャクの成虫.日中林間を飛ぶ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 14, 2019)]] | ||
+ | |} | ||
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+ | その他[[アリグモ_広島大学東広島キャンパス|アリグモ]]や[[オナガグモ_広島大学東広島キャンパス|オナガグモ]]といった独特なクモ類を観察することができました. | ||
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+ | |[[ファイル: 20190612アリグモ成体メス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_56064s.jpg|250px|thumb|right|アリグモの成体(メス).触肢はオスほど発達しない.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 12, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190610オナガグモ成体メス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_55558s.jpg|250px|thumb|right|オナガグモの成体(メス).卵を保護している.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 10, 2019)]] | ||
+ | |[[ファイル: 20190612コアシダカグモ成体メス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_56111s.jpg|250px|thumb|right|コアシダカグモの成体(メス).アシダカグモのメスに似るが,上顎と単眼の間の白帯が本種にはなく,また腹部後縁の黄色斑が明瞭.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 12, 2019)]] | ||
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2019年6月24日 (月) 06:26時点における版
広島大学 > デジタル自然史博物館 > メインページ > 広島大学の自然 > 東広島キャンパスの動物 > 東広島キャンパスの生き物
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2019
6月
- 2019.06.17-21 夜のキャンパスの生き物の様子を紹介します.山中谷川や角脇川ではゲンジボタルが見頃を迎えています.またクワガタムシなど樹液に集まる虫も活発になっています.
山中谷川ではホタルだけではなく,5種類以上と多くのアメンボを観察することができます.今回はその一部を紹介します.
キャンパス内の水辺ではいつも様々なトンボを観察することができます.今回紹介しているアオヤンマ,グンバイトンボ,ベニイトトンボはいずれも環境省のレッドデータブックにて準絶滅危惧種に指定されています.
チョウも多くの種類を観察することができます.オオヒカゲは発生が進んでおり,ふれあいビオトープでも確認することができます.
ガも多数観察することができました.ヤホシホソマダラは環境省のレッドデータブックにて準絶滅危惧種に指定されています.
中~大型のコガネムシも観察することができます.いずれも様々な広葉樹の葉を食べます.
その他見られた生き物を紹介します.
- 2019.06.10-14 キャンパスでハラグロオオテントウが羽化しています.ハラグロオオテントウは大型のテントウムシで,名前の通り腹面が黒いことが特徴です.また,山中谷川や角脇川でゲンジボタルが飛んでいます.その他ノコギリカミキリやコガネムシ,キマワリなど,様々な甲虫を観察することができます.
キャンパス内でクロアナバチやサトジガバチといった狩りバチやヒメスズメバチなど様々なハチが見られます.オオスズメバチやキイロスズメバチといった攻撃性の高い種も見られるので刺激しないよう注意が必要です.
色々な昆虫の幼虫を観察することができました.スゲドクガの幼虫は環境省RDBで準絶滅危惧種に指定されています.
生態実験園やぶどう池でコシアキトンボが飛んでいます.また,未成熟のアオイトトンボもキャンパス各所で見られます.アブの仲間ではムシヒキアブ科のシオヤアブも発生しています.
キャンパスではシャクガ類をはじめとした蛾の仲間を観察することができます.
その他アリグモやオナガグモといった独特なクモ類を観察することができました.
- 2019.06.03-07 ふれあいビオトープ周辺でグンバイトンボとイボテングタケを,生態実験園でクロアナバチを観察することができました.グンバイトンボは県のRDBで準絶滅危惧種に指定されており,河川や水路の改修で減少しています.オスは白い軍配状の脚が大変目を引きます.
東広島植物園でサトキマダラヒカゲとヒオドシチョウを,生態実験園でキアシドクガとオビガの幼虫を,ふれあいビオトープでキスジホソマダラとマツカレハを観察することができました.キアシドクガはときに大発生するガで,名前にドクガとつきますが一生を通して毒を持ちません.またマツカレハは毒針をもつケムシで,同じく毒を持つタケカレハの幼虫とともにふれあいビオトープに多いので観察には十分ご注意ください.
山中池周辺でキュウシュウクロナガオサムシを,生態実験園でセンチコガネとオジロアシナガゾウムシ,ヤマクダマキモドキ,ニシムネアカオオアリを観察することができました.オジロアシナガゾウムシはパンダのような模様をしており,クズの茎などに多いです.
生態実験園でチャイロアサヒハエトリ,ふれあいビオトープでヤマシロオニグモ,山中池周辺でサワガニ,東広島植物園でトビズムカデを観察することができました.サワガニはキャンパスでは山中谷川に多いですが,ふれあいビオトープを流れる湧水でも見つかることがあります.また,トビズムカデは10cmを超える巨体で,少し触れただけでも咬みつこうとする上に毒を持つのでご注意ください.
5月
- 2019.05.30-31 ふれあいビオトープでサラサヤンマとモノサシトンボを,生態実験園でアサヒナカワトンボを観察することができました.サラサヤンマとモノサシトンボはともにキャンパス内に広く分布しています.
ふれあいビオトープでヒメジャノメ,ヒカゲチョウ,オオヒカゲを観察することができました.いずれも成虫は眼状紋(目玉模様)をもつチョウです.ヒカゲチョウは先週紹介したクロヒカゲに酷似していますが,全体的に明るい色をしています.
生態実験園でラクダムシを,ふれあいビオトープでヤマトクサカゲロウとヒメクロゴキブリを観察することができました.クサカゲロウの仲間は頭部の模様で識別をすることができます.
生態実験園でマイマイカブリとヨツボシゴミムシ,アオゴミムシを観察することができました.ゴミムシの仲間は地表をせわしなく動き回っています. またふれあいビオトープ付近でアオハナムグリとオバボタル,ゴボウゾウムシ,ハスジカツオゾウムシを,生態実験園でヤナギハムシとハラグロオオテントウを観察することができました.オバボタルは成虫が光らないホタルで,幼虫は陸生です.
植物園でコガタノミズアブを,ふれあいビオトープでミスジガガンボ,チュウガタコガネグモを観察することができました.コガタノミズアブの幼虫は水棲であるため,水田や湿地の周辺で見られます.
- 2019.05.21-24 生態実験園でシュレーゲルアオガエルの抱接を,陣ヶ平山周辺でナキイナゴを観察することができました.ナキイナゴはバッタ類の中では出現が早く,6月頃から見られます.丈の長いススキなどが生えた草原で「シャカシャカ」と音を立てて鳴きます.
植物園でクロスジギンヤンマ,ヨツボシトンボ,ショウジョウトンボを観察することができました.これら3種のトンボは激しく縄張り争いを行っている様子でした.
同じく植物園でアカサシガメ,シマサシガメ,アカスジキンカメムシを観察することができました.サシガメ類は肉食で他の昆虫の体液を吸いますが,アカスジキンカメムシは植物の汁を吸います.
クロオオアリ及びムネアカオオアリの結婚飛行が始まろうとしています.キャンパスの至る所で翅をつけた女王アリや,巣の周りで待機する雄アリのようすを観察することができました. また,ふれあいビオトープでオオイシアブとチャイロオオイシアブを観察することができました.この2種は酷似しているため,識別が少し難しいです.
発見の小径でアサマイチモンジとクロヒカゲとキンモンガを,植物園でベニオビヒゲナガを観察することができました.ヒゲナガガ類はオスの触角が非常に細長いのが特徴で,キャンパスではほかにシロオビヒゲナガやクロハネシロヒゲナガなどを観察することができます. イモムシではアケビコノハやホタルガ,シロシタホタルガを観察することができました.ホタルガとシロシタホタルガはともに刺激されると有毒な分泌液を出すので,観察にはご注意ください.
生態実験園でウバタマムシとヒメイトアメンボとヤマトシリアゲを,植物園でカタオカハエトリとヒトリコゲチャハエトリとキアシナガバチを観察することができました.ヤマトシリアゲはキャンパスで最も普通に見られるシリアゲムシ類で,オスの腹部の先端は鋏状になっておりオス同士での争いやメスとの交尾に用いられます.カタオカハエトリの旧称はカキイロハエトリで,その名の通りオスは第1脚が鮮やかな柿色をしていますが,今回紹介しているメスは地味な体色です.
- 2019.05.10-17 教育学部棟周辺でイソヒヨドリ,生態実験園でニホンアカガエルの幼体とシュレーゲルアオガエルのオタマジャクシ,ふれあいビオトープでシュレーゲルアオガエルの成体.理学部棟周辺でニホンヤモリを観察することができました.
ふれあいビオトープでムカシヤンマとタベサナエとフタスジサナエ,山中池でオオヤマトンボとクロイトトンボ,植物園でヤマサナエを観察することができました.ムカシヤンマは県の,フタスジサナエは国のRDBで準絶滅危惧種に指定されています.
学生プラザ付近でウンモンスズメ、生態実験園でダイミョウセセリとヒメウラナミジャノメ,山中池周辺でイボタガ,ふれあいビオトープでヒオドシチョウとルリイロスカシクロバを観察することができました.
生態実験園でエゴツルクビオトシブミとヒメクロオトシブミとカシルリオトシブミを,キャンパス北部でシロオビナカボソタマムシとアカガネサルハムシを,ががら山でニワハンミョウを観察することができました.
ががら山でトビイロツノゼミ,キャンパス北部でウシカメムシ,ふれあいビオトープでハルゼミの抜け殻を観察することができました. また,生態実験園でメガネアサヒハエトリ,工学部棟周辺でチャイロアサヒハエトリを観察することができました.
- 2019.05.07-10 キャンパス内でキバネツノトンボ,植物園でアカスジキンカメムシ,キャンパス南部でトサハエトリを観察することができました.キバネツノトンボは広島県のRDBで準絶滅危惧種に指定されている昆虫です.
キャンパス内でニホンイシガメ,生態実験園でクロスジギンヤンマ,ヨツボシトンボを観察することができました.ほかにもヤマサナエやクロイトトンボなど,各種トンボが続々と羽化しています.
キャンパス南部でカバキコマチグモ,オオイシアブ,ウバタマコメツキを観察することができました.カバキコマチグモはキャンパスでは特に南部に多く,毒を持つクモです.ススキの葉の先がちまき状に巻かれているのは本種の産室であるため,不用意に触れたり開けたりしないよう十分にご注意ください.
4月
- 2019.04.20-26 キャンパス内でハルゼミが鳴いています.高所で鳴くことが多いため,姿を確認することが難しいです.
植物園でアオオビハエトリとアダンソンハエトリ,シラホシコゲチャハエトリを観察することができました.アダンソンハエトリは屋内でよく見られるハエトリグモで,アオオビハエトリやシラホシコゲチャハエトリも垣根や植木鉢の上でよく見られるため,いずれも身近な存在です.
植物園でニッポンヒゲナガハナバチ,ぶどう池横のドウダンツツジでコマルハナバチとオオスズメバチを観察することができました.
陣ヶ平山周辺でオスクロハエトリ,ニホンジネズミ(ジネズミ),アオゲラを観察することができました.ニホンジネズミは東広島キャンパスの哺乳類相調査でも確認されています.
ふれあいビオトープでシュレーゲルアオガエルとクビキリギスとヤサアリグモを観察することができました.シュレーゲルアオガエルとクビキリギスは夜のふれあいビオトープで鳴く姿が観察できます.
ふれあいビオトープでセモンジンガサハムシ,生態実験園でイチモンジカメノコハムシ,植物園でバラルリツツハムシを観察することができました.セモンジンガサハムシとイチモンジカメノコハムシは非常によく似ていますが,食樹や体の大きさ,模様などが異なります.
陣ヶ平山でシオヤトンボ,角脇調整池でオツネントンボ,生態実験園でアサヒナカワトンボを観察することができました.ヤマサナエやクロスジギンヤンマの発生も確認しています.
植物園でニホンミツバチとセグロアシナガバチを,ぶどう池でキムネクマバチ(クマバチ)を観察することができました.4月になると藤の花の周りや林縁部でクマバチのオスがホバリングをする姿がよく観察されますが,羽音が大きいだけで人を刺すことはありませんのでご安心ください.
植物園でナガメ,生態実験園でイカリモンガ,ぶどう池周辺でタベサナエ,ナミハナムグリ,シマヘビ,クロセンブリ,生物生産学部農場でナミテントウ,シラヒゲハエトリ,オオハサミムシを観察することができました.
- 2019.04.6-12 4月になり,クモや昆虫の活動が活発になってきました.ふれあいビオトープでオオハエトリとマダラスジハエトリ,生態実験園でアオオビハエトリを観察することができました.オオハエトリとマダラスジハエトリは針葉樹林を好むため,アカマツの多い東広島キャンパスでは比較的よく見られます.
また,陣ヶ平山でイボタガと,ツチイナゴ,植物園周辺でエゾヨツメを観察することができました.イボタガとエゾヨツメはともに春に見られる代表的な大型蛾で,写真では分かりませんがエゾヨツメの翅表には鮮やかな青い目玉模様があります.
発見の小径ではイタドリハムシやツマキチョウ,ビロードツリアブ,ニホンカナヘビ,ホソミオツネントンボ,ミズカマキリ,メミズムシなどを観察することができました.
3月
- 2019.03.27 生態実験園やふれあいビオトープでシュレーゲルアオガエルが鳴き始めました.オスはあぜの土の中に穴を掘り,鳴き声でメスを呼びます.白い泡に包まれた卵塊を土の中に産み付けます.鳴き声はよく響き聞こえますが,姿を見るのは難しいカエルです.広島県版のシュレーゲルアオガエルの解説ページはこちら.
- 2019.03.01 メジロがウメやカワヅザクラ(河津桜),アセビなど様々な花の蜜を吸っている様子が観察できました.
- 2019.03.01 ニホンアカガエルの幼生(オタマジャクシ)が泳ぎ始めました.また,今年もニホンヒキガエルの卵塊が確認でき繁殖していることが分かりました.カスミサンショウウオは,卵のうの中で泳ぎ始めました.このカスミサンショウウオですが,先日出た論文で分類の再検討がなされ,9種に分かれました.東広島市のものは「アキサンショウウオ」とされ,東広島キャンパスのものもアキサンショウウオに相当します.
2月
- 2019.02.15-22 ニホンアカガエルのふ化が始まっています.カスミサンショウウオの卵も発生が進んで尾芽胚と呼ばれる段階になっています.また,山中池でオオバンが流木に登っており,普段見ることがない脚を観察できました.
- 2019.02.10 キャンパス内のため池でハシビロガモやオシドリ,ホシハジロ,コガモなどの水鳥を観察することができました.ハシビロガモは数匹~数十匹が渦を描くように泳ぐことでプランクトンを渦の中心に集め,それを採食します.
- 2019.02.08-09 毎週金曜日の野鳥調査でツグミなどを観察することができました.翌日にはキャンパス内のため池でトモエガモ,カイツブリなどを観察することができました.また,ニホンジカや各種昆虫,クモ類なども観察することができました.
- 2019.02.03 ニホンアカガエルの産卵とカスミサンショウウオを観察することができました.「東広島キャンパスのニホンアカガエル」のページと「広島県のニホンアカガエル」のページもご覧ください.
- 2019.02.1 ふれあいビオトープでニホンアカガエルの抱接中のペアを観察することができました.「東広島キャンパスのニホンアカガエル」のページと「広島県のニホンアカガエル」のページもご覧ください.
1月
- 2019.01.17-18 今週見られた野鳥を紹介します.ヨシガモやホシハジロ,トモエガモなどの水鳥の他,ハイタカやシメ,ルリビタキ,モズ,ホオジロが観察できました.東広島キャンパスの野鳥については,「東広島キャンパスの鳥類相」のページもご参照ください.
- ガの繭も複数見つけることができました.落葉によって秋まで木陰に隠れていたものが観察しやすくなっています.
- 2019.01.04 明けましておめでとうございます.今年初めの野鳥調査では,2005年10月以来久しぶりにトモエガモのメスが観察できました.また,先週同様メジロがヤマハゼの果実を採食していました.他にツグミやジョウビタキなどの冬鳥も見ることができました.東広島キャンパスの野鳥については,「東広島キャンパスの鳥類相」のページもご参照ください.
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- 2022年の東広島キャンパスの生き物
- 2021年の東広島キャンパスの生き物(下半期)
- 2021年の東広島キャンパスの生き物(上半期)
- 2020年の東広島キャンパスの生き物(下半期)
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