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*2020.11.14-21 東広島キャンパスでは初冬の象徴である雪虫が飛んでいます.雪虫は季節によって宿主を変えるアブラムシ類で,初冬になると蝋物質をつけた有翅成虫が見られます.学内は主に[[ヒイラギハマキワタムシ_広島大学東広島キャンパス|ヒイラギハマキワタムシ]]と[[ケヤキヒトスジワタムシ_広島大学東広島キャンパス|ケヤキヒトスジワタムシ]]が生息しています.
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ファイル: 20201116ヒイラギハマキワタムシ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_167834s.jpg|250px|thumb|right|飛翔するヒイラギハマキワタムシ(有翅虫).夕方や天気の悪い日に活発に飛ぶ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Nov. 16, 2020)
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ファイル: 20201116ケヤキヒトスジワタムシ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_167747s.jpg|250px|thumb|right|ケヤキヒトスジワタムシ(有翅虫).蝋物質はほとんどついていない.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Nov. 16, 2020)
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[[モズ]]が杭や枝などにとまって「キチキチキチ」と鳴く姿が見られます.過眼線(目の後方にのびる線)が黒ければオスで、そうでなければメスです.本種は冬季に昆虫やカエル,トカゲなどを捕らえて樹木の枝や棘に刺す「はやにえ」を行います.今回ははやにえにされた[[アオマツムシ_広島大学東広島キャンパス|アオマツムシ]]が見られました.
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ファイル: 20201116モズオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_166991s.jpg|250px|thumb|right|「キチキチキチ」と鳴くモズ(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Nov. 16, 2020)
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ファイル: 20201114モズのはやにえ(アオマツムシ)_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_166895s.jpg|250px|thumb|right|モズのはやにえ(アオマツムシ).11/14には全身が残っていた.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Nov. 14, 2020)
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ファイル: 20201116モズのはやにえ(アオマツムシ)_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_177240s.jpg|250px|thumb|right|モズのはやにえ(アオマツムシ).11/16には腹部がなくなっていた.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Nov. 16, 2020)
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冬季にキャンパスで見られる猛禽類です.[[ハヤブサ]]は後二種とは異なりハヤブサ目に属しており,開けた環境で他の鳥を狩ります.[[ノスリ]]は[[トビ]]より一回り小さいタカで,白っぽい羽毛と腹部の褐色帯が特徴です.農地でネズミやカエルなどを狩ります.[[ハイタカ]]はハトより少し大きいくらいの小型のタカで,冬季のキャンパスでは最もよく見られる猛禽類です.
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20201118ハヤブサ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_167930s.jpg|250px|thumb|right|ハヤブサ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Nov. 18, 2020)
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20201121ノスリ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_168478s.jpg|250px|thumb|right|ノスリ.腹部に褐色の帯がある.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Nov. 21, 2020)
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ファイル: 20201120ハイタカ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_168393s.jpg|250px|thumb|right|ハイタカ.[[ツミ]]に似るが,翼指が6枚見えることで識別可能.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Nov. 20, 2020)
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ダンゴムシは学内で主に二種類が見られます.植木鉢の下や花壇に普通に見られる[[オカダンゴムシ_広島大学東広島キャンパス|オカダンゴムシ]]と,森林の湿潤な落葉下などに見られる[[タマコシビロダンゴムシ属の一種_広島大学東広島キャンパス|タマコシビロダンゴムシ属(シッコクコシビロダンゴムシ)]]です.[[オカダンゴムシ_広島大学東広島キャンパス|オカダンゴムシ]]は明治期にヨーロッパから移入してきたとされる外来種ですが,[[タマコシビロダンゴムシ属の一種_広島大学東広島キャンパス|タマコシビロダンゴムシ属]]は在来種とされています.前者は成体で体長10 mmほどの大型種ですが,後者は成体で体長6-7 mmほどの小型種です.見た目の違いは以下の写真で解説します.
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ファイル: 20201121オカダンゴムシ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_168552s.jpg|250px|thumb|right|オカダンゴムシ.相対的な頭部の大きさが小さく,腹尾節(赤で囲った部分)が三角形をしている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Nov. 21, 2020)
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ファイル: 20201121タマコシビロダンゴムシ属の一種_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_168523s.jpg|250px|thumb|right|タマコシビロダンゴムシ属の一種.相対的な頭部の大きさが大きく,腹尾節(赤で囲った部分)が鏡餅状をしている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Nov. 21, 2020)
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*2020.11.05-11.14  東広島キャンパスで見られた晩秋のきのこを紹介します.きのこを見る機会は減りましたが、この季節特有のものもいくつか見られます.広葉樹の枯れ木には栽培品も有名な[[ヒラタケ_広島大学東広島キャンパス|ヒラタケ]]や,林内の落葉からは[[ムラサキシメジ_広島大学東広島キャンパス|ムラサキシメジ]]が発生していました.その他にも,小柄なものの色鮮やかな[[サクラタケ_広島大学東広島キャンパス|サクラタケ]]や[[アカヤマタケ_広島大学東広島キャンパス|アカヤマタケ]],形状が独特な[[コツブタケ_広島大学東広島キャンパス|コツブタケ]]など様々なきのこが顔を出しており,シーズンの終盤を彩ります.
 
*2020.11.05-11.14  東広島キャンパスで見られた晩秋のきのこを紹介します.きのこを見る機会は減りましたが、この季節特有のものもいくつか見られます.広葉樹の枯れ木には栽培品も有名な[[ヒラタケ_広島大学東広島キャンパス|ヒラタケ]]や,林内の落葉からは[[ムラサキシメジ_広島大学東広島キャンパス|ムラサキシメジ]]が発生していました.その他にも,小柄なものの色鮮やかな[[サクラタケ_広島大学東広島キャンパス|サクラタケ]]や[[アカヤマタケ_広島大学東広島キャンパス|アカヤマタケ]],形状が独特な[[コツブタケ_広島大学東広島キャンパス|コツブタケ]]など様々なきのこが顔を出しており,シーズンの終盤を彩ります.
  
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