「東広島キャンパスのどんぐりのなる樹」の版間の差分
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==どんぐりや葉の写真== | ==どんぐりや葉の写真== | ||
キャンパス内でどんぐりが多く実る10種類の樹を紹介します.写真をクリックすると拡大します. | キャンパス内でどんぐりが多く実る10種類の樹を紹介します.写真をクリックすると拡大します. | ||
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+ | ===[[コナラ|コナラ(自生・植栽)]]=== | ||
+ | 広島県内に広く分布(しかし,宮島には分布していない).葉やどんぐりの変異が大きく,他種との見分けが難しいことがあります. | ||
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− | |[[ファイル: | + | |[[ファイル:20170428コナラ雄花序_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_19418.JPG|250px|thumb|right|コナラの雄花序(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Apr. 28, 2017)]] |
− | |[[ファイル: | + | |[[ファイル:20170428コナラ樹皮_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_19417.JPG|200px|thumb|right|コナラの樹皮(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Apr. 28, 2017)]] |
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+ | |[[ファイル:20170929コナラ_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_1854_L512.JPG|250px|thumb|right|コナラ(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Sep. 29, 2017)]] | ||
+ | |[[ファイル:20170929コナラ葉表裏_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_1855_L512.JPG|250px|thumb|right|コナラの葉(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Sep. 29, 2017)]] | ||
+ | |[[ファイル:20161213コナラ堅果と殻斗_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_0858.JPG|250px|thumb|right|コナラの堅果(けんか)と殻斗(かくと)(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Dec. 13, 2016)]] | ||
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+ | ===[[ナラガシワ|ナラガシワ(植栽)]]=== | ||
+ | [[広島大学植物園]]の[[樹木園]]に植栽されています. | ||
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+ | |[[ファイル:2160930ナラガシワ_広島大学植物園_池田撮影_IMG_14683.JPG|250px|thumb|right|ナラガシワ(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Sep. 30, 2016)]] | ||
+ | |[[ファイル:20160930ナラガシワ葉_広島大学植物園_池田撮影_IMG_14686.JPG|250px|thumb|right|ナラガシワの葉.大きな鋸歯があり,葉柄が長い.(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Sep. 30, 2016)]] | ||
+ | |[[ファイル:20171013ナラガシワ_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_1871_L512.JPG|250px|thumb|right|ナラガシワ(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Oct. 13, 2017)]] | ||
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− | |[[ファイル: | + | |[[ファイル:20171013ナラガシワ葉表裏_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_1873_L512.JPG|250px|thumb|right|ナラガシワの葉(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Oct. 13, 2017)]] |
− | |[[ファイル: | + | |[[ファイル:20160930ナラガシワ堅果_広島大学植物園_池田撮影_IMG_14684.JPG|250px|thumb|right|ナラガシワの堅果(どんぐり)(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Sep. 30, 2016)]] |
+ | |[[ファイル:20161213ナラガシワ堅果と殻斗_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_0870.JPG|250px|thumb|right|ナラガシワの堅果(けんか)と殻斗(かくと)(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Dec. 13, 2016)]] | ||
|} | |} | ||
− | + | ===[[クヌギ|クヌギ(植栽)]]=== | |
+ | 広島県内では,類似種の[[アベマキ]]の方が多く見られます.樹皮と葉の裏側で識別します.どんぐりと殻斗のみの識別は困難です. | ||
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− | |[[ファイル: | + | |[[ファイル:20161007クヌギ_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_14885.JPG|250px|thumb|right|クヌギ(植栽)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Oct. 7, 2016)]] |
− | |[[ファイル: | + | |[[ファイル:20160930クヌギ樹皮_広島大学植物園_池田撮影_IMG_14698.JPG|200px|thumb|right|クヌギの樹皮(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Sep. 30, 2016)]] |
− | |[[ファイル: | + | |[[ファイル:20170929クヌギ_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_1852_L512.JPG|250px|thumb|right|クヌギ(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Sep. 29, 2017)]] |
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− | |[[ファイル: | + | |[[ファイル:20170929クヌギ葉表裏_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_1853_L512.JPG|250px|thumb|right|クヌギの葉(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Sep. 29, 2017)]] |
− | |[[ファイル: | + | |[[ファイル:20161007クヌギ堅果と殻斗_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_14887.JPG|250px|thumb|right|クヌギの堅果(右)と殻斗(左)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Oct. 7, 2016)]] |
− | |[[ファイル: | + | |[[ファイル:20161213クヌギ堅果と殻斗_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_0852.JPG|250px|thumb|right|クヌギの堅果(けんか)と殻斗(かくと)(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Dec. 13, 2016)]] |
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− | + | ===[[アベマキ|アベマキ(自生)]]=== | |
+ | [[クヌギ]]とよく似ていて混同されますが,樹皮や葉の裏側の毛を観察すると識別できます([[アベマキ]]は成長するとコルク状の樹皮になります).どんぐりと殻斗のみの識別は困難です. | ||
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|[[ファイル:20161007アベマキ_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_14841.JPG|250px|thumb|right|アベマキ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Oct. 7, 2016)]] | |[[ファイル:20161007アベマキ_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_14841.JPG|250px|thumb|right|アベマキ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Oct. 7, 2016)]] | ||
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− | ;[[アラカシ|アラカシ(自生・植栽)]] | + | ===[[ウバメガシ|ウバメガシ(植栽)]]=== |
+ | 広島県内では,沿岸部や島しょ部で見られます.街路樹によく利用されています.備長炭の素材に使われるのは本種です. | ||
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+ | |[[ファイル:20171013ウバメガシ葉表裏_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_1868_L512.JPG|250px|thumb|right|ウバメガシの葉(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Oct. 13, 2017)]] | ||
+ | |[[ファイル:20161213ウバメガシ堅果と殻斗_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_0867.JPG|250px|thumb|right|ウバメガシの堅果(けんか)と殻斗(かくと)(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Dec. 13, 2016)]] | ||
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+ | ===[[シラカシ|シラカシ(植栽)]]=== | ||
+ | 広島県の中部に分布.「理学部・理学研究科の樹」に指定されています.理学部周辺に多く植栽されています. | ||
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+ | |[[ファイル:20161007シラカシ樹皮_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_14867.JPG|200px|thumb|right|シラカシの樹皮(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Oct. 7, 2016)]] | ||
+ | |[[ファイル:20170929シラカシ_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_1830_L512.JPG|250px|thumb|right|シラカシ(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Sep. 29, 2017)]] | ||
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+ | |[[ファイル:20161007シラカシ堅果_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_14872.JPG|250px|thumb|right|シラカシの堅果(どんぐり)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Oct. 7, 2016)]] | ||
+ | |[[ファイル:20161213シラカシ堅果と殻斗_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_0864.JPG|250px|thumb|right|シラカシの堅果と殻斗(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Dec. 13, 2016)]] | ||
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+ | ===[[アラカシ|アラカシ(自生・植栽)]]=== | ||
+ | 構内に植栽されている他,ががら山など周辺の山に自生しています. | ||
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|[[ファイル:20161007アラカシ_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_14822.JPG|250px|thumb|right|アラカシ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Oct. 7, 2016)]] | |[[ファイル:20161007アラカシ_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_14822.JPG|250px|thumb|right|アラカシ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Oct. 7, 2016)]] | ||
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|[[ファイル:20170222ウラジロガシ_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_1118.JPG|250px|thumb|right|ウラジロガシ(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Feb. 22, 2017)]] | |[[ファイル:20170222ウラジロガシ_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_1118.JPG|250px|thumb|right|ウラジロガシ(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Feb. 22, 2017)]] | ||
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− | + | ===[[マテバシイ|マテバシイ(植栽)]]=== | |
+ | 広島県に自生はしませんが,街路樹などによく利用されています.どんぐりが大きく工芸品の加工に使われます. | ||
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− | |[[ファイル: | + | |[[ファイル:20170222マテバシイ樹皮_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_1121.JPG|200px|thumb|right|マテバシイの樹皮(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Feb. 22, 2017)]] |
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− | |[[ファイル: | + | |[[ファイル:20170929マテバシイ葉表裏_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_1851_L512.JPG|250px|thumb|right|マテバシイの葉(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Sep. 29, 2017)]] |
− | |[[ファイル: | + | |[[ファイル:20160930マテバシイ堅果_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_14772.JPG|250px|thumb|right|マテバシイの堅果(けんか)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Sep. 30, 2016)]] |
− | |[[ファイル: | + | |[[ファイル:20161213マテバシイ堅果と殻斗_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_0855.JPG|250px|thumb|right|マテバシイの堅果(けんか)と殻斗(かくと)(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Dec. 13, 2016)]] |
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− | + | ===[[スダジイ|スダジイ(植栽)]]=== | |
+ | 広島県内の沿岸部・島しょ部に稀に逸出しています.民家や街路樹に植栽されるのは,広島県本来の自生の[[ツブラジイ|ツブラジイ(コジイ)]]より[[スダジイ]]の方が多いです. | ||
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− | |[[ファイル: | + | |[[ファイル:20170929スダジイ葉_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_22715.JPG|250px|thumb|right|スダジイの葉(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Sep. 29, 2017)]] |
− | |[[ファイル: | + | |[[ファイル:20170929スダジイ樹皮_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_22716.JPG|200px|thumb|right|スダジイの樹皮.成長すると縦に切れ目が入る.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Sep. 29, 2017)]] |
+ | |[[ファイル:20170929スダジイ_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_1858_L512.JPG|250px|thumb|right|スダジイ(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Sep. 29, 2017)]] | ||
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− | |[[ファイル: | + | |[[ファイル:20170929スダジイ葉表裏_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_1859_L512.JPG|250px|thumb|right|スダジイの葉(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Sep. 29, 2017)]] |
− | |[[ファイル: | + | |[[ファイル:20161213スダジイ堅果と殻斗_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_0861.JPG|250px|thumb|right|スダジイの堅果(けんか)と殻斗(かくと)(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Dec. 13, 2016)]] |
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2017年10月16日 (月) 14:42時点における版
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東広島キャンパスのどんぐりのなる樹
「どんぐり」を作る植物の仲間をブナ科 Fagaceaeと言います.どんぐりは,ブナ科植物の果実で,どんぐり果[殻斗果(かくとか)や堅果(けんか)とも]と呼ばれます.いわゆるどんぐりの帽子になる殻斗(かくと)やクリで見られる毬(いが)と呼ばれる器官で果実が包まれるのがブナ科の特徴のひとつです.
広島県内から報告されているブナ科の植物は約20種です.東広島キャンパス内には,自生・植栽を含め13種程度の樹が生育しています.
どんぐりや葉の写真
キャンパス内でどんぐりが多く実る10種類の樹を紹介します.写真をクリックすると拡大します.
コナラ(自生・植栽)
広島県内に広く分布(しかし,宮島には分布していない).葉やどんぐりの変異が大きく,他種との見分けが難しいことがあります.
ナラガシワ(植栽)
クヌギ(植栽)
広島県内では,類似種のアベマキの方が多く見られます.樹皮と葉の裏側で識別します.どんぐりと殻斗のみの識別は困難です.
アベマキ(自生)
クヌギとよく似ていて混同されますが,樹皮や葉の裏側の毛を観察すると識別できます(アベマキは成長するとコルク状の樹皮になります).どんぐりと殻斗のみの識別は困難です.
ウバメガシ(植栽)
広島県内では,沿岸部や島しょ部で見られます.街路樹によく利用されています.備長炭の素材に使われるのは本種です.
シラカシ(植栽)
広島県の中部に分布.「理学部・理学研究科の樹」に指定されています.理学部周辺に多く植栽されています.
アラカシ(自生・植栽)
構内に植栽されている他,ががら山など周辺の山に自生しています.
ウラジロガシ(植栽)
広島県の中部から北部の,主として渓谷に分布し,沿岸部や島嶼部にも稀にあります.
マテバシイ(植栽)
広島県に自生はしませんが,街路樹などによく利用されています.どんぐりが大きく工芸品の加工に使われます.
スダジイ(植栽)
広島県内の沿岸部・島しょ部に稀に逸出しています.民家や街路樹に植栽されるのは,広島県本来の自生のツブラジイ(コジイ)よりスダジイの方が多いです.
似たものの比較
- アベマキ・クヌギ・クリの鋸歯の比較.クリックして拡大.
文献(引用)
関連ページ
- 東広島キャンパスの動植物の最新情報
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