「東広島キャンパスのどんぐりのなる樹」の版間の差分
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|[[ファイル:20170428コナラ雄花序_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_19418.JPG|250px|thumb|right|コナラの雄花序(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Apr. 28, 2017)]] | |[[ファイル:20170428コナラ雄花序_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_19418.JPG|250px|thumb|right|コナラの雄花序(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Apr. 28, 2017)]] | ||
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|[[ファイル:2160930ナラガシワ_広島大学植物園_池田撮影_IMG_14683.JPG|250px|thumb|right|ナラガシワ(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Sep. 30, 2016)]] | |[[ファイル:2160930ナラガシワ_広島大学植物園_池田撮影_IMG_14683.JPG|250px|thumb|right|ナラガシワ(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Sep. 30, 2016)]] | ||
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|[[ファイル:20161007クヌギ_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_14885.JPG|250px|thumb|right|クヌギ(植栽)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Oct. 7, 2016)]] | |[[ファイル:20161007クヌギ_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_14885.JPG|250px|thumb|right|クヌギ(植栽)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Oct. 7, 2016)]] | ||
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|[[ファイル:20161007アベマキ_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_14841.JPG|250px|thumb|right|アベマキ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Oct. 7, 2016)]] | |[[ファイル:20161007アベマキ_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_14841.JPG|250px|thumb|right|アベマキ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Oct. 7, 2016)]] | ||
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− | + | 広島県内では,沿岸部や島しょ部で見られます.殻斗はうろこ状でやや薄く黄褐色の毛が密生.堅果の花柱の周りに毛があります.街路樹によく利用されています.備長炭の素材に使われるのは本種です. | |
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|[[ファイル:20171013ウバメガシ_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_1867_L512.JPG|250px|thumb|right|ウバメガシ(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Oct. 13, 2017)]] | |[[ファイル:20171013ウバメガシ_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_1867_L512.JPG|250px|thumb|right|ウバメガシ(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Oct. 13, 2017)]] | ||
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|[[ファイル:20161007シラカシ堅果_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_14861.JPG|250px|thumb|right|シラカシの堅果(どんぐり)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Oct. 7, 2016)]] | |[[ファイル:20161007シラカシ堅果_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_14861.JPG|250px|thumb|right|シラカシの堅果(どんぐり)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Oct. 7, 2016)]] | ||
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− | + | 構内に植栽されている他,ががら山など周辺の山に自生しています.殻斗が輪状.堅果は花柱よりがふくらみに縦筋が現れ熟す. | |
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|[[ファイル:20161007アラカシ_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_14822.JPG|250px|thumb|right|アラカシ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Oct. 7, 2016)]] | |[[ファイル:20161007アラカシ_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_14822.JPG|250px|thumb|right|アラカシ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Oct. 7, 2016)]] | ||
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===[[ウラジロガシ|ウラジロガシ(植栽)]]=== | ===[[ウラジロガシ|ウラジロガシ(植栽)]]=== | ||
− | + | 広島県の中部から北部の,主として渓谷に分布し,沿岸部や島嶼部にも稀にあります.殻斗が輪状で薄く短毛が密生. | |
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|[[ファイル:20170222ウラジロガシ_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_1118.JPG|250px|thumb|right|ウラジロガシ(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Feb. 22, 2017)]] | |[[ファイル:20170222ウラジロガシ_広島大学植物園_池田撮影_IMG_70D_1118.JPG|250px|thumb|right|ウラジロガシ(広島大学植物園; 撮影: 池田誠慈, Feb. 22, 2017)]] | ||
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===[[マテバシイ|マテバシイ(植栽)]]=== | ===[[マテバシイ|マテバシイ(植栽)]]=== | ||
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|[[ファイル:20160930マテバシイ_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_14767.JPG|250px|thumb|right|マテバシイ(植栽)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Sep. 30, 2016)]] | |[[ファイル:20160930マテバシイ_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_14767.JPG|250px|thumb|right|マテバシイ(植栽)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Sep. 30, 2016)]] | ||
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===[[スダジイ|スダジイ(植栽)]]=== | ===[[スダジイ|スダジイ(植栽)]]=== | ||
− | 広島県内の沿岸部・島しょ部に稀に逸出しています.民家や街路樹に植栽されるのは,広島県本来の自生の[[ツブラジイ|ツブラジイ(コジイ)]]より[[スダジイ]] | + | 広島県内の沿岸部・島しょ部に稀に逸出しています.民家や街路樹に植栽されるのは,広島県本来の自生の[[ツブラジイ|ツブラジイ(コジイ)]]より[[スダジイ]]の方が多いです.堅果は丸いしずく形.殻斗は熟すと裂ける. |
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|[[ファイル:20170929スダジイ葉_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_22715.JPG|250px|thumb|right|スダジイの葉(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Sep. 29, 2017)]] | |[[ファイル:20170929スダジイ葉_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_22715.JPG|250px|thumb|right|スダジイの葉(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Sep. 29, 2017)]] |
2017年10月16日 (月) 14:55時点における版
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東広島キャンパスのどんぐりのなる樹
「どんぐり」を作る植物の仲間をブナ科 Fagaceaeと言います.どんぐりは,ブナ科植物の果実で,どんぐり果[殻斗果(かくとか)や堅果(けんか)とも]と呼ばれます.いわゆるどんぐりの帽子になる殻斗(かくと)やクリで見られる毬(いが)と呼ばれる器官で果実が包まれるのがブナ科の特徴のひとつです.
広島県内から報告されているブナ科の植物は約20種です.東広島キャンパス内には,自生・植栽を含め13種程度の樹が生育しています.
どんぐりや葉の写真
キャンパス内でどんぐりが多く実る10種類の樹を紹介します.写真をクリックすると拡大します.
コナラ(自生・植栽)
広島県内に広く分布(しかし,宮島には分布していない).殻斗はうろこ状.葉やどんぐりの変異が大きく,他種との見分けが難しいことがあります.
ナラガシワ(植栽)
広島大学植物園の樹木園に植栽されています.殻斗はうろこ状で深くやや厚め.
クヌギ(植栽)
広島県内では,類似種のアベマキの方が多く見られます.樹皮と葉の裏側で識別します.殻斗はとげ状(鱗片は線形で長く伸び固い).どんぐりと殻斗のみの識別は困難です.
アベマキ(自生)
クヌギとよく似ていて混同されますが,樹皮や葉の裏側の毛を観察すると識別できます(アベマキは成長するとコルク状の樹皮になります).殻斗はとげ状(鱗片は線形で長く伸び固い).どんぐりと殻斗のみの識別は困難です.
ウバメガシ(植栽)
広島県内では,沿岸部や島しょ部で見られます.殻斗はうろこ状でやや薄く黄褐色の毛が密生.堅果の花柱の周りに毛があります.街路樹によく利用されています.備長炭の素材に使われるのは本種です.
シラカシ(植栽)
広島県の中部に分布.殻斗が輪状.卵形の堅果に縦筋が現れ熟す.「理学部・理学研究科の樹」に指定されています.理学部周辺に多く植栽されています.
アラカシ(自生・植栽)
構内に植栽されている他,ががら山など周辺の山に自生しています.殻斗が輪状.堅果は花柱よりがふくらみに縦筋が現れ熟す.
ウラジロガシ(植栽)
広島県の中部から北部の,主として渓谷に分布し,沿岸部や島嶼部にも稀にあります.殻斗が輪状で薄く短毛が密生.
マテバシイ(植栽)
広島県に自生はしませんが,街路樹などによく利用されています.どんぐりが大きく工芸品の加工に使われます.殻斗はうろこ状で浅い皿状.堅果は円柱に近い長卵形.
スダジイ(植栽)
広島県内の沿岸部・島しょ部に稀に逸出しています.民家や街路樹に植栽されるのは,広島県本来の自生のツブラジイ(コジイ)よりスダジイの方が多いです.堅果は丸いしずく形.殻斗は熟すと裂ける.
似たものの比較
- アベマキ・クヌギ・クリの鋸歯の比較.クリックして拡大.
文献(引用)
関連ページ
- 東広島キャンパスの動植物の最新情報
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