東広島キャンパスから出土した遺物/西ガガラ遺跡第2地点

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旧石器時代

西ガガラ遺跡第2地点では、発掘調査によって5基の石器ブロックが発見されています。写真は1993年の調査で見つかった第6~9ブロックから出土した石器です。出土の石器は、ナイフ形石器(上段、中段左2点)を主体として、削器(中段中央)、掻器(中段右端)、石錐(中段右から2点目)、抉入石器(下段左端)、彫器(下段中央)、石核(下段右)などがあります。抉入石器は使用済みの石核を利用しています。石器の石材は、遺跡が位置する西条盆地で採集できる流紋岩(りゅうもんがん)を主としており、水晶や遺跡周辺では採取できない安山岩(あんざんがん)などを補助的に利用しています。石器の様相から,後期旧石器時代前半期(約26000年前)に位置づけられます。

縄文時代

西ガガラ遺跡第2地点では、調査区東南部、西南部、西部、西北部の4ヶ所を中心に遺物が分布しています。調査区東南部では丘陵平坦部の炉跡周辺に比較的密な分布が認められました。調査区西南部では丘陵平坦部に散漫な遺物分布が認められました。調査区西部は丘陵斜面を中心に遺物分布が認められ、斜面に接した丘陵平坦面の縁辺部で行われた活動に関連して残されたものと思われます。調査区北西部では小規模な埋没谷の埋土を中心に遺物が出土しました。出土遺物は、縄文土器、石鏃(せきぞく、左半上2列)、石匙(いしさじ、右半上段左)、スクレ-パー(左半3段目)、楔形石器(くさびがたせっき、左半最下段)、石核などが出土しました。縄文土器はわずかで、石器を主体としています。狩猟あるいはそれに関連した活動が中心と思われます。出土遺物の様相から縄文時代早期(約8000年前)に位置づけられます。

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