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===カスミサンショウウオについて===
 
===カスミサンショウウオについて===
 
*Matsui et al.(2019)により,カスミサンショウウオは9種に再分類された.ここではそれらをまとめて「[[カスミサンショウウオ種群]]」と呼ぶことにする.真のカスミサンショウウオ''Hynobius nebulosus''のタイプ産地が長崎県で,九州に分布する種であったため,広島県には真の「カスミサンショウウオ」と呼べるものはいなくなったことになる.広島県からは[[アキサンショウウオ]]と[[セトウチサンショウウオ]],[[イワミサンショウウオ]],[[ヒバサンショウウオ]]の4種が分布している.このうち[[ヒバサンショウウオ]]はカスミサンショウウオ高地型と呼ばれていたものに相当する.
 
*Matsui et al.(2019)により,カスミサンショウウオは9種に再分類された.ここではそれらをまとめて「[[カスミサンショウウオ種群]]」と呼ぶことにする.真のカスミサンショウウオ''Hynobius nebulosus''のタイプ産地が長崎県で,九州に分布する種であったため,広島県には真の「カスミサンショウウオ」と呼べるものはいなくなったことになる.広島県からは[[アキサンショウウオ]]と[[セトウチサンショウウオ]],[[イワミサンショウウオ]],[[ヒバサンショウウオ]]の4種が分布している.このうち[[ヒバサンショウウオ]]はカスミサンショウウオ高地型と呼ばれていたものに相当する.
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*以前より指摘があったが,Sugahara et al.(2021)により山陰地方の[[ヒバサンショウウオ]]の中に別系統の存在が示された.[[ヒバサンショウウオ]]とハクバサンショウウオ''Hynobius hidamontanus''が単系統となり,それと姉妹群の関係にある[[アキサンショウウオ]]と出雲系統の''Hynobius''属がいることが分かり,新種イズモサンショウウオ''Hynobius kunibiki''(和名は仮称)と命名された.
    
===ブチサンショウウオについて===
 
===ブチサンショウウオについて===
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==参考文献==
 
==参考文献==
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*Matsui M., Okawa, H., Nishikawa K., Aoki, G., Eto, K., Yoshikawa, N., Tanabe, S. Misawa, Y. & Tominaga, A.  2019.  Systematics of the widely distributed Japanese clouded salamander, ''Hynobius nebulosus'' (Amphibia: Caudata: Hynobiidae), and its closest relatives.  Current Herpetol. 38(1): 32-90.
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*Sugawara, H., Iwata, T., Yamashita, H. & Nagano, M.  2021.  Taxonomic Reassessment of the Izumo Lineage of ''Hynobius utsunomiyaorum'': Description of a New Species from Chugoku, Japan.  Animals 11(8):2187. https://doi.org/10.3390/ani11082187
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==インターネットリソース==
 
==インターネットリソース==
 
*日本爬虫両棲類学会.  2020.  日本産爬虫両生類標準和名リスト(2020年9月7日版). [http://herpetology.jp/wamei/index_j.php http://herpetology.jp/wamei/]
 
*日本爬虫両棲類学会.  2020.  日本産爬虫両生類標準和名リスト(2020年9月7日版). [http://herpetology.jp/wamei/index_j.php http://herpetology.jp/wamei/]

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