「宮島/社会貢献/モロコシソウの保全活動」の版間の差分
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*2015年7-8月,宮島島内のモロコシソウ自生地調査の結果,モロコシソウの個体数の極端な減少を確認.[[坪田・池田・井上・内田・向井_2015|坪田ほか(2015)]]で公表. | *2015年7-8月,宮島島内のモロコシソウ自生地調査の結果,モロコシソウの個体数の極端な減少を確認.[[坪田・池田・井上・内田・向井_2015|坪田ほか(2015)]]で公表. | ||
− | *2015年8月,[[一般社団法人宮島ネイチャー構想推進協議会]] | + | *2015年8月,[[一般社団法人宮島ネイチャー構想推進協議会]]設立.社団法人によるモロコシソウ保護活動のサポート開始. |
*2015年10月-,種子集め開始 | *2015年10月-,種子集め開始 | ||
*2015年11月26日,広島大学が域外保全を行っている株から種子を採集. | *2015年11月26日,広島大学が域外保全を行っている株から種子を採集. |
2016年10月18日 (火) 07:50時点における版
広島県宮島のモロコシソウの域外保全活動
広島県宮島のモロコシソウについて
- モロコシソウはサクラソウ科の多年生草本です.
- 広島県廿日市市宮島町は広島県内の唯一の自生地があります.現在,宮島の地域個体群の絶滅が危惧されています.
- 生物多様性とくに遺伝的多様性に最大限配慮するため,宮島島内の種子に由来した苗を育成し,域外保全を行う予定です.また,ゴミ拾いなどを行い,自生地の環境改善にも務めます.
- 種子集めおよび種苗育成は毎年行い,10年程度をかけて保護活動を行う予定です.
- 宮島島内では植物の採集に許可が必要ですが,この活動では広島森林管理署の理解を得た上で実施しております.
- ご賛同の方は,一般の方の宮島島内での採集はできませんし,遺伝的多様性の保全のため宮島島外からの種子も不要です.種子の採集や採集場所の選定は専門家が行っています.宮島の自然に負荷をかけることになりますので,くれぐれも種子を送付してこないでください.現在活動資金が不足しておりますので,活動を支援されたい方は資金面や物質面でのサポートを頂ければ幸いです.問合せ先:0829-44-2025(広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所,坪田).また,計画に関して関係機関から許可が出た場合,種苗が生育する3-5年後に宮島島内の生育適地への植栽を開始いたします.その際,労働面でのサポートでも構いません.
- 計画では広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所が中心になって計画を行い,種子集めや苗の育成は宮島学園が中心となり活動を行う予定です.また,一般社団法人宮島ネイチャー構想推進協議会が中心となり計画全体の実施支援を行う予定です.
活動状況
- 1998-1999年,宮島島内のモロコシソウ自生地調査の結果,モロコシソウの自生地を再発見.向井ほか(1999)で公表.
- 2010年7月,宮島島内のモロコシソウ自生地調査の結果,モロコシソウの個体数の減少を確認.平原ほか(2011)で公表.
- 2014年,宮島の自然の持続可能な利用と教育・普及活動に関する勉強会発足.
- 2015年,宮島学園のユネスコスクール加盟
- 2015年,ユネスコスクールの活動の一環として,広島大学と共同で計画開始
- 2015年7-8月,宮島島内のモロコシソウ自生地調査の結果,モロコシソウの個体数の極端な減少を確認.坪田ほか(2015)で公表.
- 2015年8月,一般社団法人宮島ネイチャー構想推進協議会設立.社団法人によるモロコシソウ保護活動のサポート開始.
- 2015年10月-,種子集め開始
- 2015年11月26日,広島大学が域外保全を行っている株から種子を採集.
- 2015年12月,宮島学園での形態測定と植え付け準備.
- 2016年1月-,宮島学園での種子発芽実験.発芽条件の検討.
- 2016年1月15日,宮島学園で種子植え付け.
- 2016年2月27日,宮島学園が第2回広島県ユネスコESD大賞を受賞しました.
- 2016年3月,宮島学園で種子植え付け.
- 2016年4月,宮島学園で種子植え付け.
- 2016年4月,笹川科学研究助成(公益財団法人日本科学協会)を受けました.
- 2016年5月17日,モロコシソウが発芽し始めました.
- 2016年5月,発芽したモロコシソウを順次鉢に植え付けています.
- 2016年7月25日,宮島島内のモロコシソウ自生地を訪れ,株数調査と清掃を行いました.
- 2016年9月16日,発芽したモロコシソウを観察しました.
- 2016年9月30日,危険分散のため,宮島自然植物実験所の敷地内で発芽した株を広島市植物公園に移動させました.
- 2016年10月11日,宮島文化部が宮島自然植物実験所を訪れ,域外保全を行っている株から種子を採集しました.危険分散のため,宮島自然植物実験所の敷地内で発芽した株を宮島学園に移動させました.
- 2016年10月12日,宮島学園9年生にモロコシソウとその保全について,広島大学の教員による解説がありました.
- 2016年10月17日,宮島島内のモロコシソウ自生地を訪れ,生育場所の光環境測定と清掃を行いました.
- 2016年10月18日,2016年10月17日に行ったモロコシソウの保護活動が中国新聞に掲載されました.
関係機関
- 広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所(活動の計画・実施)
- 宮島学園(宮島小学校・中学校)(活動の実施)
- 一般社団法人宮島ネイチャー構想推進協議会(実施支援)
- 広島森林管理署
- 環境省宮島パークボランティア