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*夏休みの自由研究でおさえておくべき点・注意事項などのメモです.
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==自由研究の基本==
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*観察すること,観察結果を記録すること,記録した内容をまとめることが基本です.
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*観察するテーマは,身の回りの出来事や生活の中で自分で見つけたこと,不思議だと思ったこと,他の人から教えてもらったことなどなんでも構いません.
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*賞をもらうことが目標ではありません.自分が調べてまとめることが本来の目的です.
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==テーマの設定==
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*日頃から身の回りを観察する.
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**不思議に思ったことを書き留めておく.身近な現象・事象で十分テーマ設定可能.
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*観察する癖・調べる癖・考える癖を身につけるような指導ができればより望ましい.
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*当たり前のことを当たり前だけで終わらせない.
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*子供が不思議に思ったことが大切であるが,現実的にある程度解決可能なテーマの方が望ましい.
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===きっかけ===
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*イベントへ参加する
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**地元の博物館・水族館・植物園や大学などの開催する夏休みのイベントに参加する
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**夏休みは自由研究を意識したイベントも多い
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*学校の理科の先生や理科に通じた人に相談
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**博物館などに相談
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**リタイアした先生やボランティア
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*地元の大学で理科教育に理解がある研究室に相談
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**教育学部や理学部,工学部のある大学のWebサイトで確認
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===テーマの例===
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*雲の変化
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*メダカの観察
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*植物の観察
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*昆虫の観察
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==見方・考え方==
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===見方===
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*さまざまな見方でみてみましょう.
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**全体をみる/細かいところをみる/時間に沿ってみる
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**全体のしくみをみる/全体をつくるパーツをみる/細かいパーツをみる
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**重なった部分や直接みえない部分をみる
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**自分の視点でみる/説明する相手の視点でみる/第三者の視点でみる
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===考え方===
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*自分ひとりで考える/相手と相談して考える
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*○○さん・××先生だったらどう考えるか.
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*歴史上の人物はどう考えたか.
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*フローチャート(プログラム)でどのように表現できるか
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==準備==
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*A4の厚めのコピー用紙などを利用
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**250~120 gsm程度(低学年では厚めが便利)
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*カラーシール(8 mmまたは5 mm径のもの,複数の色)
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*鉛筆や色鉛筆,ボールペン,油性マジックなど
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*ピンセット
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*測定装置(ものさし,ノギス,巻尺,温度計,キッチンはかり,電子天秤など)
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**最近は非接触型温度計なども入手が容易になっています.
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*その他(100均などで入手可能なものでも工夫次第で利用できるものがあります.)
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==記録のとり方==
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===観察記録===
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*スケッチや写真撮影
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*時間経過や前後軸を意識する
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*数字で表現できるところは数字で記録する
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===標本づくり===
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*必要に応じて標本をつくる(証拠標本)
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===はかり方===
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*ものさしやはかりの使い方
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*有効数字
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==まとめ方==
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*図や表をつくりましょう.
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*写真などこまめに撮影しておきましょう.
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*音声や動画なども利用しても構いません.
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*参考にした本などは「参考文献」または本文中で引用することで「引用文献」としてまとめておきましょう.
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===構成===
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#表紙:タイトルや氏名,所属など
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#はじめに:研究に至った経緯(調べようと思ったわけ),背景,問題提起,疑問点,自由研究として到達したい点,調べること
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#準備するもの
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#やり方(方法):他者が再現できるように,できるだけ詳細に記録しておく.提出するものは,その概略も作成するとわかりやすい.
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#分かったこと(結果・記録):観察や実験の結果からわかったこと,それをまとめて理解しやすくした表や図、調べてわかったこと・発見
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#考えられること(考察):結果にもとづいて考えられること.結果とは区別する.
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#研究の感想
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#参考にしたもの(引用文献,インターネットリソース)
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===文章===
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*自分の言葉で書く.
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*第三者が読んで理解できるように説明する.
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*数年後の自分が読んでも理解できるようにしておく.
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===工夫===
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*まとめる際に,各段階に分け,できるだけ単純に進めること.
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**カラーシールなどを使うことで,単純かつ見た目も整って整理できます.
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*PCを使ってデータ整理してもかまいませんが,生データは手書きで記録してください.また,入力した生データは必ず残しておいてください.
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==注意する点==
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*法律を遵守する.
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*観察する生物に与える影響を最小限にする.
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===様式など===
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*上記フォーマットに従う
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==参考になるもの==
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===参考文献===
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*[[有沢・月本_1998|有沢重雄(文)・月本佳代美(絵).  1998.  自由研究図鑑, 身近なふしぎを探検しよう.  383 pp.  福音館書店, 東京.]]
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===参考になるページ===
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*[[レポートの書き方]]
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*[[教育/夏休みの自由研究|夏休みの自由研究]]
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==インターネットリソース==
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*科学者になれる!すごすぎる自由研究ガイド https://researchmap.jp/multidatabases/multidatabase_contents/detail/298076/7521443c057a9e3bc5abca1fa6aeaa08
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2021年8月27日 (金) 20:03時点における版

自由研究(じゆうけんきゅう)

  • 夏休みの自由研究でおさえておくべき点・注意事項などのメモです.

自由研究の基本

  • 観察すること,観察結果を記録すること,記録した内容をまとめることが基本です.
  • 観察するテーマは,身の回りの出来事や生活の中で自分で見つけたこと,不思議だと思ったこと,他の人から教えてもらったことなどなんでも構いません.
  • 賞をもらうことが目標ではありません.自分が調べてまとめることが本来の目的です.

テーマの設定

  • 日頃から身の回りを観察する.
    • 不思議に思ったことを書き留めておく.身近な現象・事象で十分テーマ設定可能.
  • 観察する癖・調べる癖・考える癖を身につけるような指導ができればより望ましい.
  • 当たり前のことを当たり前だけで終わらせない.
  • 子供が不思議に思ったことが大切であるが,現実的にある程度解決可能なテーマの方が望ましい.

きっかけ

  • イベントへ参加する
    • 地元の博物館・水族館・植物園や大学などの開催する夏休みのイベントに参加する
    • 夏休みは自由研究を意識したイベントも多い
  • 学校の理科の先生や理科に通じた人に相談
    • 博物館などに相談
    • リタイアした先生やボランティア
  • 地元の大学で理科教育に理解がある研究室に相談
    • 教育学部や理学部,工学部のある大学のWebサイトで確認

テーマの例

  • 雲の変化
  • メダカの観察
  • 植物の観察
  • 昆虫の観察

見方・考え方

見方

  • さまざまな見方でみてみましょう.
    • 全体をみる/細かいところをみる/時間に沿ってみる
    • 全体のしくみをみる/全体をつくるパーツをみる/細かいパーツをみる
    • 重なった部分や直接みえない部分をみる
    • 自分の視点でみる/説明する相手の視点でみる/第三者の視点でみる

考え方

  • 自分ひとりで考える/相手と相談して考える
  • ○○さん・××先生だったらどう考えるか.
  • 歴史上の人物はどう考えたか.
  • フローチャート(プログラム)でどのように表現できるか

準備

  • A4の厚めのコピー用紙などを利用
    • 250~120 gsm程度(低学年では厚めが便利)
  • カラーシール(8 mmまたは5 mm径のもの,複数の色)
  • 鉛筆や色鉛筆,ボールペン,油性マジックなど
  • ピンセット
  • 測定装置(ものさし,ノギス,巻尺,温度計,キッチンはかり,電子天秤など)
    • 最近は非接触型温度計なども入手が容易になっています.
  • その他(100均などで入手可能なものでも工夫次第で利用できるものがあります.)

記録のとり方

観察記録

  • スケッチや写真撮影
  • 時間経過や前後軸を意識する
  • 数字で表現できるところは数字で記録する

標本づくり

  • 必要に応じて標本をつくる(証拠標本)

はかり方

  • ものさしやはかりの使い方
  • 有効数字

まとめ方

  • 図や表をつくりましょう.
  • 写真などこまめに撮影しておきましょう.
  • 音声や動画なども利用しても構いません.
  • 参考にした本などは「参考文献」または本文中で引用することで「引用文献」としてまとめておきましょう.

構成

  1. 表紙:タイトルや氏名,所属など
  2. はじめに:研究に至った経緯(調べようと思ったわけ),背景,問題提起,疑問点,自由研究として到達したい点,調べること
  3. 準備するもの
  4. やり方(方法):他者が再現できるように,できるだけ詳細に記録しておく.提出するものは,その概略も作成するとわかりやすい.
  5. 分かったこと(結果・記録):観察や実験の結果からわかったこと,それをまとめて理解しやすくした表や図、調べてわかったこと・発見
  6. 考えられること(考察):結果にもとづいて考えられること.結果とは区別する.
  7. 研究の感想
  8. 参考にしたもの(引用文献,インターネットリソース)

文章

  • 自分の言葉で書く.
  • 第三者が読んで理解できるように説明する.
  • 数年後の自分が読んでも理解できるようにしておく.

工夫

  • まとめる際に,各段階に分け,できるだけ単純に進めること.
    • カラーシールなどを使うことで,単純かつ見た目も整って整理できます.
  • PCを使ってデータ整理してもかまいませんが,生データは手書きで記録してください.また,入力した生データは必ず残しておいてください.

注意する点

  • 法律を遵守する.
  • 観察する生物に与える影響を最小限にする.

様式など

  • 上記フォーマットに従う

参考になるもの

参考文献

参考になるページ

インターネットリソース


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