ヤリタナゴ
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ヤリタナゴ Tanakia lanceolata
分類
動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 顎口上綱 Gnathostomata > 硬骨魚綱 Osteichthyes > 条鰭亜綱 Actinopterygii > コイ目 Cypriniformes > コイ科 Cyprinidae > タナゴ亜科 Acheilognathinae > アブラボテ属 Tanakia > ヤリタナゴ Tanakia lanceolata
解説
- 本州,四国,九州に分布し,タナゴ類では最も広範囲に分布する種類.
- 広島県では,江の川や芦田川,沼田川,黒瀬川に多い.
- 肩部に暗斑がなく,口にやや長い1対のひげがある.体長は6~11cm.
- 産卵期は春~夏で,マツカサガイやニセマツカサガイなどの生きた淡水産二枚貝の鰓に産卵する.
- オスは胸びれから鰓ぶたにかけてと背びれのの前縁,しりびれの縁辺が朱赤色の美しい婚姻色を呈する.
- メスの産卵管は橙色.
- 産卵された卵は貝の中でふ化し,稚魚となって出てくる.
- プランクトンや水生昆虫,付着藻類などを食べる.
天然記念物・RDB
- 環境省カテゴリ:準絶滅危惧(NT)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
英名
広島県方言
- にがぶな(全県)
備考
参考文献
- 比婆科学教育振興会(編). 1994. 広島県の淡水魚, 増補改訂版. 239 pp. 中国新聞社, 広島.
- 中坊徹次(編). 2013. 日本産魚類検索 全種の同定, 3版. xlix + xxxii + xvi + 2428 pp. 東海大学出版会, 秦野.
- 田口 哲. 2014. フィールドガイド 淡水魚識別図鑑 日本で見られる淡水魚の見分け方. 256 pp. 誠文堂新光社, 東京.
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