「ミシシッピアカミミガメ」の版間の差分
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2018年4月5日 (木) 23:27時点における版
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ミシシッピアカミミガメ Trachemys scripta elegans
分類
動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 爬虫綱 Reptilia > カメ目 Testudines > ヌマガメ科 Emydidae > アカミミガメ属 Trachemys > アカミミガメ Trachemys scripta > ミシシッピアカミミガメ Trachemys scripta elegans
解説
- 北アメリカから南アメリカ原産の外来種.
- 本州・四国・九州・沖縄島・小笠原父島に定着.
- 広島県では,市街地の公園の池や堀,河川に生息している.耐塩性があり,塩分の混ざる河口域でも見られることがある.
- 甲は緩やかなドーム状で,背甲には弱い1本の隆条があり,後縁には弱い鋸歯がある.
- 幼体は,頭部や四肢などの軟部と背甲がほぼ同じ黄緑色で,その地色に複雑な黄色の模様が入り,側頭部には鮮やかな赤色の斑紋が入る.そのため「ミドリガメ」と呼ばれペットショップで流通している.
- 腹甲は淡黄色の地に暗緑色の複雑な斑紋が入る.
- 幼体の頃の鮮やかな体色は成長につれて徐々に退色・黒化し,斑紋も不明瞭になる.
- 成熟したオスは前肢の爪が長く伸びる.
- オスの尾はメスに比べて太く長く,総排出腔はより尾の先端側に位置するが,尾による雌雄の区別はクサガメやニホンイシガメよりも難しい.
- 幼体は主に水生昆虫などの小動物を食べ,成長すると水草などの植物も食べるようになるという.
- かつて要注意外来生物に指定されており,生態系被害防止外来種リストの作成により,総合対策外来種(カテゴリ:緊急対策外来種)に指定された.
天然記念物・RDB
- 生態系被害防止外来種リスト:総合対策外来種(カテゴリ:緊急対策外来種)
- 旧・要注意外来生物
- 日本の侵略的外来種ワースト100
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
- みどりがめ
英名
- red-eared slider
広島県方言
関連ページ
参考文献
- 比婆科学教育振興会(編). 1996. 広島県の両生・爬虫類. 168 pp. 中国新聞社, 広島. ISBN 978-4885172298.
- 千石正一(編). 原色両生・爬虫類. 206 pp. 家の光協会, 東京.
- 安川雄一郎. 1996. ミシシッピアカミミガメ. 日本動物大百科 5, pp. 61, 63. 平凡社, 東京.
インターネットリソース
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