「マツブサ 宮島の植物と自然」の版間の差分
提供: 広島大学デジタル博物館
ナビゲーションに移動検索に移動12行目: | 12行目: | ||
== 文献(引用) == | == 文献(引用) == | ||
− | * [[広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所_2009| | + | * [[広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所_2009|広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所(編), 坪田博美・向井誠二. 2009. 宮島の植物と自然, 8版. 160 pp. 広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所, 廿日市.]] |
[[Category:植物]] | [[Category:植物]] |
2016年3月3日 (木) 01:18時点における版
マツブサ Schisandra repanda (Siebold & Zucc.) Radlk. [= Schisandra nigra Maxim.]
分類
マツブサ科Schisandraceae,マツブサ属Schisandra
解説
高さ約5 mに達する落葉性のつる性木本.樹皮が縦に割れ,コルク質が発達.葉は互生で,波状の鋸歯があり,無毛.宮島では花期は5月下旬-6月上旬.花は淡黄色で芳香がある.宮島のものは花被片の数がやや少ない傾向にある.雌雄異株で,雌株につく果実は球形で,同じ程度の大きさ,黒藍色に熟しブドウの房状になる.東アジア固有で,日本を中心に東アジアに広く分布.傷をつけると松ヤニのような香りがする.ジャムやお茶に利用される.和名は果実の形とその香りから.英語ではMagnolia vine(モクレンのようなつる植物の意味)と呼ばれる.宮島には,葉の裏が白く,品種レベルで区別されるウラジロマツブサSchisandra repanda f. hypoleuca (Makino) Ohwiと呼ばれるものもある.
「宮島の植物と自然」内のページ
「宮島の植物と自然」(広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所 2009)内で掲載されているページ.
- 44-45 pp.