「ノスリ 宮島」の版間の差分

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* 日本全国で[[トビ_宮島|トビ]]についで普通に見ることのできるタカ.
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*日本全国で[[トビ_宮島|トビ]]についで普通に見ることのできるタカ.
* 大きさは[[トビ_宮島|トビ]]より少し小さく全長56cm,翼開長130cm程.上面は褐色で下面は黄白色をしている.
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*大きさは[[トビ_宮島|トビ]]より少し小さく全長56cm,翼開長130cm程.上面は褐色で下面は黄白色をしている.
* 繁殖は四国以北の低山の林でしていて,冬になると全国の低地の農耕地や開けた河原,公園地に出てくる.
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*繁殖は四国以北の低山の林でしていて,冬になると全国の低地の農耕地や開けた河原,公園地に出てくる.
* 宮島には冬鳥として9月から10月にかけて現れ渡るのが鷹巣浦で見られる.越冬して3月下旬には渡去する.
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*宮島には冬鳥として9月から10月にかけて現れ渡るのが鷹巣浦で見られる.越冬して3月下旬には渡去する.
* 生息域は島の海岸部で多く見られ,大砂利の農地周辺や包ヶ浦の公園と林,それに多々良の農地と林などで,山白浦や大川などでもまれに見ることができる.
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*生息域は島の海岸部で多く見られ,大砂利の農地周辺や包ヶ浦の公園と林,それに多々良の農地と林などで,山白浦や大川などでもまれに見ることができる.
* 10月中頃広島市の北寄りから進入してきて,鷹巣浦から獅子岩で上昇して渡るのが1日10~20羽位見ることができる.
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*10月中頃広島市の北寄りから進入してきて,鷹巣浦から獅子岩で上昇して渡るのが1日10~20羽位見ることができる.
* 越冬個体数も2~3羽以上いると思われるが,生息域が広く,群れ生活をしないためはっきりしていない.餌は主にネズミでまれにヘビやカエルなども捕るようだ.
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*越冬個体数も2~3羽以上いると思われるが,生息域が広く,群れ生活をしないためはっきりしていない.餌は主にネズミでまれにヘビやカエルなども捕るようだ.
  
 
(資料提供: 熊谷美登(厳島の鳥を知る会)/写真撮影: 熊谷美登)
 
(資料提供: 熊谷美登(厳島の鳥を知る会)/写真撮影: 熊谷美登)
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(1985年2月の広報みやじまに掲載されたものを一部改編)
 
(1985年2月の広報みやじまに掲載されたものを一部改編)
  
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* [[宮島の野鳥]]
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*[[宮島の野鳥]]
  
== 参考文献 ==
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==参考文献==
* 宮島町教育委員会(編). 1999. 宮島の野鳥. 176 pp. 宮島町, 宮島町.
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*宮島町教育委員会(編). 1999. 宮島の野鳥. 176 pp. 宮島町, 宮島町.
* 日本鳥学会(編). 2012. 日本鳥類目録改訂第7版. xx + 438 pp. 日本鳥学会, 三田.
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*日本鳥学会(編). 2012. 日本鳥類目録改訂第7版. xx + 438 pp. 日本鳥学会, 三田.
  
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2017年3月3日 (金) 00:06時点における最新版

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ノスリ(廿日市市宮島町; 撮影: 熊谷美登)

ノスリ Buteo buteo japonicus

分類

動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 鳥綱 Aves > タカ目 Accipitriformes > タカ科 Accipitridae > ノスリ属 Buteo > ノスリ(種) Buteo buteo > ノスリ(亜種) Buteo buteo japonicus


解説

  • 日本全国でトビについで普通に見ることのできるタカ.
  • 大きさはトビより少し小さく全長56cm,翼開長130cm程.上面は褐色で下面は黄白色をしている.
  • 繁殖は四国以北の低山の林でしていて,冬になると全国の低地の農耕地や開けた河原,公園地に出てくる.
  • 宮島には冬鳥として9月から10月にかけて現れ渡るのが鷹巣浦で見られる.越冬して3月下旬には渡去する.
  • 生息域は島の海岸部で多く見られ,大砂利の農地周辺や包ヶ浦の公園と林,それに多々良の農地と林などで,山白浦や大川などでもまれに見ることができる.
  • 10月中頃広島市の北寄りから進入してきて,鷹巣浦から獅子岩で上昇して渡るのが1日10~20羽位見ることができる.
  • 越冬個体数も2~3羽以上いると思われるが,生息域が広く,群れ生活をしないためはっきりしていない.餌は主にネズミでまれにヘビやカエルなども捕るようだ.

(資料提供: 熊谷美登(厳島の鳥を知る会)/写真撮影: 熊谷美登)

(1985年2月の広報みやじまに掲載されたものを一部改編)

備考

参考文献

  • 宮島町教育委員会(編). 1999. 宮島の野鳥. 176 pp. 宮島町, 宮島町.
  • 日本鳥学会(編). 2012. 日本鳥類目録改訂第7版. xx + 438 pp. 日本鳥学会, 三田.

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