ニホンイノシシ
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ニホンイノシシ Sus scrofa leucomystax
分類
動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 哺乳綱 Mammalia > ウシ目(偶蹄目) Artiodactyla > イノシシ科 Suidae > イノシシ Sus scrofa > ニホンイノシシ Sus scrofa leucomystax
解説
- 北アフリカの一部からユーラシアに広く分布する,イノシシ Sus scrofa の日本産亜種.本州,四国,九州,淡路島に分布.
- 広島県では,県内全域に分布.島しょ部にも分布.近年宮島にも生息するようになった.
- 鼻先は円盤状で鼻先を使って土を掘る.上下の犬歯が上を向いた牙(きば)になっており,特にオスで発達する.
- 足の指は前足,後ろ足ともに4本で,前の2本は大きく蹄(ひづめ)となる.
- 雑食性で地表から地中にかけての動植物を掘り返して採食する.
- 出産期は春から秋で,通常1年に1回出産するが春と秋に2回出産することもある.妊娠期間は約120日.多仔出産で,野外での平均は4.5頭.メスは1~2年で,オスは2年で性的に成熟する.
- 子の体にはウリのような白い縦縞模様があり,「ウリ坊」と呼ばれる.
- 近年数と分布を増やしており,農作物や森林植生への被害が深刻化している.
天然記念物・RDB
- 狩猟獣
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
- イノシシ
英名
- wild boar
広島県方言
- しし
備考
参考文献
- 阿部永, 石井信夫, 伊藤徹魯, 金子之史, 前田喜四雄, 三浦慎悟, 米田政明. 2008. 日本の哺乳類, 改定2版. 206 pp. 東海大学出版会, 秦野.
- 広島哺乳類談話会(編). 2000. 広島県の哺乳類. 169 pp. 中国新聞社, 広島.
インターネットリソース
- Mammal Species of the World, 3rd edition (MSW3) https://www.departments.bucknell.edu/biology/resources/msw3/
- 日本のレッドデータ検索システム http://jpnrdb.com/index.html
更新履歴
- 2018.02.21 ページ作成.
- 2019.09.09 幼獣の写真を追加.
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