トサムラサキ
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トサムラサキ Callicarpa shikokiana Makino
シノニム
- Callicarpa yakusimensis Koidz.
その他
分類
維管束植物門 Tracheophyta > 種子植物亜門 Spermatophytina > 被子植物上綱 Angiospermae > モクレン綱 Magnoliopsida > キク上目 Asteranae > シソ目 Lamiales > シソ科 Lamiaceae > ムラサキシキブ属 Callicarpa
旧分類
種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > クマツヅラ科 Verbenaceae > ムラサキシキブ属 Callicarpa
- APG植物分類体系では,ムラサキシキブ属 Callicarpaはシソ科 Lamiaceae(保留名Labiatae)に置かれている.
解説
- 5-15 mの高さになる落葉樹.
- 花期は7月上旬から中旬.
- 花は淡紅紫色で,秋に果実が成熟し,鮮やかな紫色になる.
- 分布が非常に限られおり稀少.
- 以前はクマツヅラ科Verbenaceaeに置かれていたが,APG分類体系ではシソ科Lamiaceaeに置かれてる.
- 佐藤達夫は「花の画集2」(1972)で宮島産の本種のすばらしい彩色スケッチを載せ,「宮島にある広島大学の植物園の栽培品であろう」と述べているが,これは自生品である.果実は晩秋に熟し,紫色で本属の中ではもっとも美しい.
- 宮島には自生があり,明るい多少撹乱を受けたような場所で見られる.宮島のものは白い花のもので,シロバナトサムラサキf. albiflora S.Toyamaに該当する可能性がある.
- 属名は「美しい果実」,種小名は「四国の」という意味.
- Deciduous shrubs or small trees, up to 3-5 m in height. Native to southern Japan. Pinkish white flowers in clusters open in beginning to middle of July, followed later by berries which turn lilac with a metallic lustre in the fall. Not so common in Miyajima Is., but the berries are an important survival food for birds.
(English checking by Professor Rod Seppelt)
花期
分布・産地・天然記念物
分布
- 西日本(本州西部から九州)に分布し,広島県では宮島だけで生育が確認されている.
- 宮島では谷筋のやや湿った所に生育し,個体数も多い(坪田・向井 2008).
- 最近になって山口県からも報告された(前崎・寺森 2013)
産地
天然記念物
標本
- 宮島(rn-6330)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
- ヤクシマコムラサキ
英名
- Shikoku beautyberry
広島県方言
備考
- 広島県RDBカテゴリ(2003):準絶滅危惧(NT)
- 広島県RDBカテゴリ(2011):準絶滅危惧(NT)
- 広島県RDBカテゴリ(2021):準絶滅危惧(NT)
- 環境庁RDBカテゴリ:絶滅危惧II類(VU)
- 環境庁コード: 47750
文献(出典)
- 加藤(1939),堀川(1942b),佐藤(1972),関ほか(1975),井波(1981),土井(1983),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997),坪田・向井(2008),前崎・寺森(2013)
引用文献
- 佐藤達夫.1972. 花の画集 2.66 pp. 東京新聞,東京.
- 坪田博美・向井誠二. 2008. 表紙の植物 – トサムラサキについて –. 宮島自然植物実験所ニュースレター 12: 1, 11-14. pdf
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