トクサ
トクサ Equisetum hyemale L.
シノニム
その他
- Equisetum hymale Linn.(広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会 1997で採用.)
分類
維管束植物門 Tracheophyta > シダ植物亜門 Polypodiophytina > シダ植物綱(シダ綱) Polypodiopsida > トクサ亜綱 Equisetidae > トクサ目 Equisetales > トクサ科 Equisetaceae > トクサ属 Equisetum
旧分類
トクサ門 Calamophyta > トクサ綱 Equisetopsida > トクサ目 Equisetales > トクサ科 Equisetaceae > トクサ属 Equisetum
解説
- 常緑性.
- 地上部は高さ0.5-0.8 m程度.
- 地下茎は横に伸び,地上茎は直立し叢生.地上部は硬く,分枝せず,中空.茎の表面は節が目立ち,縦溝があって濃緑色.節には袴がある.
- 夏,茎の先端に胞子嚢穂をつける.
- 表皮細胞の細胞壁にプラントオパールと呼ばれる珪酸(二酸化ケイ素)が多く含まれるため,茎をゆでて乾燥させたものが研磨材としても利用される.
分布・産地・天然記念物
分布
- 本州中部から北海道の山中の湿地に自生.
- 園芸や観賞用に庭園に栽培され,人家の周辺に逸出している.
産地
天然記念物
標本
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
- 漢字では「砥草」あるいは「木賊」と表記される.
英名
広島県方言
備考
- 環境庁コード: 480
- 栽培
- 「トクサ刈る」は秋の季語
- 干した茎は木賊(もくぞく)と呼ばれ,漢方で利用される.
- 能に「木賊」がある.
- 小話にトクサを題材にしたものがある.
文献(出典)
広島大学 / デジタル自然史博物館 / 植物 / 郷土の植物 / 維管束植物 にもどる