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+ | * 植物体は高さ15-25 cmになる.全体的に柔らかく,白緑色-粉緑色.花序は淡緑色.小穂は頂部にまとまる.頂小穂は雄性で小型で線形で,目立たない.側小穂は雌性で,淡色の少数の小花が離在する.葉の幅が狭い. | ||
* 北海道から本州,九州に分布. | * 北海道から本州,九州に分布. | ||
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2012年4月23日 (月) 06:01時点における最新版
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コジュズスゲ Carex parciflora Boott var. macroglossa (Fr. & Sav.) T.Koyama
シノニム
その他
- Carex parciflora Boott var. macroglossa (Franch. et Savat.) T. Koyama(広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会 1997で採用.)
- Carex macroglossa Franch. et Sav.
分類
種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 単子葉植物綱 Monocotyledoneae > カヤツリグサ科 Cyperaceae > スゲ属 Carex > 真正スゲ亜属 Carex > タマツリスゲ節 Laxiflorae
解説
- 湿地に生育する小型の多年生草本.平地や山麓の湿った場所,とくにやや湿った草地や休耕田,水田の畦やその周辺などで見られる.
- 植物体は高さ15-25 cmになる.全体的に柔らかく,白緑色-粉緑色.花序は淡緑色.小穂は頂部にまとまる.頂小穂は雄性で小型で線形で,目立たない.側小穂は雌性で,淡色の少数の小花が離在する.葉の幅が狭い.
- 北海道から本州,九州に分布.
- 類似種にグレーンスゲがある.
- 標準和名は小型のジュズスケの意味.
花期
- 4-5月
分布・産地・天然記念物
分布
産地
天然記念物
- 近隣県の愛媛県では絶滅危惧1B類(EN).
標本
- 吉和村冠高原(ko-797),東広島市並滝寺(ko-4064),総領町稲草(kk-106),三良坂町細谷(ts-885455),東城町始終(ko-1050)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
- 小数珠菅
英名
広島県方言
備考
- 環境庁コード: 75440
文献(出典)
- Okamoto(1965),呉市教育委員会(1971),河毛(1974),土井(1983),関ほか(1996),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)
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