「コウヤマキ 宮島の植物と自然」の版間の差分

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「宮島の植物と自然」([[広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所_2009|広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所 2009]])内で掲載されているページ.
 
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== 文献(引用) ==
 
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2017年1月20日 (金) 20:42時点における最新版

広島大学 > デジタル自然史博物館 > 宮島の植物と自然 > 目次 > 先のとがった葉をもつ植物-針葉樹- > コウヤマキ


コウヤマキ Sciadopitys verticillata (Thunb.) Siebold & Zucc.

分類

コウヤマキ科 Sciadopityaceae,コウヤマキ属"Sciadopitys

解説

 高さ30 m以上になる常緑の針葉樹.樹皮は灰-赤褐色で,縦に裂けて薄く長く剥がれる.短枝(たんし)の葉は,線状で長さ10 cm前後,中央に縦向きの溝がある.裏面は中央のくぼみに気孔(きこう)の列があり,白い筋状に見える.宮島での花期は4月中旬.毬果(きゅうか)は翌年秋に熟し,褐色になる.日本特産で,東北南部以南の本州から,四国,九州に分布する.材は耐水性があり腐りにくく,船材や風呂桶,また碁盤や将棋盤に利用される.高貴な樹とされ,古代日本の王族の棺桶(かんおけ)に用いられている.また,古代朝鮮(ちょうせん)の百済(くだら)などの王族も用いているが,大陸に分布しないことから,日本から持ち込んだものと考えられている.分類学的には現生種に近縁なものがなく,1属1種だけが知られている.悠仁親王(ひさひとしんのう)のお印(しるし)にもなっている.

「宮島の植物と自然」内のページ

「宮島の植物と自然」(広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所 2009)内で掲載されているページ.

  • 93 p.

文献(引用)


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