「カキネガラシ」の版間の差分

提供: 広島大学デジタル博物館
ナビゲーションに移動検索に移動
20行目: 20行目:
 
== 分布・産地・天然記念物 ==
 
== 分布・産地・天然記念物 ==
 
=== 分布 ===
 
=== 分布 ===
* カキネガラシS. officinaleは,福山市と広島市(東区,南区,西区,安佐南区),廿日市市で分布が確認された.文献調査では,福山市(建設省福山工事事務所 1978, 江塚・松本 1985),広島市(東区: 世羅ほか 2010; 南区: 広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会 1997; 西区: 国土交通省 2007; 安佐南区: 広島市 2006),廿日市市(関ほか 1975; 土井 1983; 広島県 1992; 広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会 1997)で記録が確認された.一方,今回野外調査では確認できなかった.標本調査では,広島県植物誌補遺版(世羅ほか 2010)で引用されている広島市東区産の標本が確認できた.また,広島大学植物標本庫(HIRO)所蔵の標本から広島市西区産の標本が新たに確認された.さらに,イヌカキネガラシとされていた藤井氏の標本sf-84は,再検討の結果カキネガラシであった.廿日市市宮島の報告(関ほか 1975)に用いられた標本(標本番号m-2538)については,今回標本が確認できなかった.インターネット上で公開されている標本情報で,独立行政法人農業環境技術研究所農業環境インベントリーセンターの標本庫に1981年に採集された広島県産のイヌカキネガラシの標本が収蔵されていることが明らかになった(No. 1730: 江塚・松本 1985; 江塚 1994)が,標本を確認したところカキネガラシであった.
+
* カキネガラシS. officinaleは,福山市と広島市(東区,南区,西区,安佐南区),廿日市市で分布が確認された.文献調査では,福山市(建設省福山工事事務所 1978, 江塚・松本 1985),広島市(東区: 世羅ほか 2010; 南区: 広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会 1997; 西区: 国土交通省 2007; 安佐南区: 広島市 2006),廿日市市(関ほか 1975; 土井 1983; 広島県 1992; 広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会 1997)で記録が確認された.一方,今回野外調査では確認できなかった.標本調査では,広島県植物誌補遺版(世羅ほか 2010)で引用されている広島市東区産の標本が確認できた.また,広島大学植物標本庫(HIRO)所蔵の標本から広島市西区産の標本が新たに確認された.さらに,イヌカキネガラシとされていた藤井氏の標本sf-84は,再検討の結果カキネガラシであった.廿日市市宮島の報告(関ほか 1975)に用いられた標本(標本番号m-2538)については,今回標本が確認できなかった.インターネット上で公開されている標本情報で,独立行政法人農業環境技術研究所農業環境インベントリーセンターの標本庫に1981年に採集された広島県産のイヌカキネガラシの標本が収蔵されていることが明らかになった(No. 1730: 江塚・松本 1985; 江塚 1994)が,標本を確認したところカキネガラシであった([[坪田・久保・大野・井上・中原-坪田・武内・松井・内田・向井_2013‎|坪田ほか 2013]]).
  
 
=== 産地 ===
 
=== 産地 ===

2013年12月31日 (火) 18:52時点における版

広島大学 > デジタル自然史博物館 > 植物 > 郷土の植物 > 維管束植物 > カキネガラシ | 広島県の植物図鑑 / 和名順

カキネガラシ Sisymbrium officinale (L.) Scop.

シノニム

その他

  • Sisymbrium officinale (Linn.) Scop.(広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会 1997で採用.)

分類

種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > アブラナ科 Brassicaceae > キバナハタザオ属 Sisymbrium

解説

  • カキネガラシは,イヌカキネガラシに似るが,茎が頻繁に開出分枝する点,茎や葉柄の毛が二型あり,下向きの粗毛と細毛である点,葉の側裂片の数が数対と少ない点,若い果実が先端の花を越えて伸びない点,花が径3–4 mmとイヌカキネガラシよりも小型である点,長角果は長さが1–2 cmで,茎に伏生し密着し,先端がやや細くなり,表面に短毛が密生する点,果柄が1–3 mmと短い点などで区別できる.種子についてはイヌカキネガラシと類似の形態であったが,長さ1.1–1.4 mmとやや大型で,やや角の目立つものがあった.植物体に毛が多いものをケカキネガラシS. officinale var. officinale,毛が少ないものをハマカキネガラシS. officinale var. leiocarpumとして変種レベルで区別する場合もあるが,今回の観察では毛の量では明確に区別できなかった(坪田ほか 2013).

花期

分布・産地・天然記念物

分布

  • カキネガラシS. officinaleは,福山市と広島市(東区,南区,西区,安佐南区),廿日市市で分布が確認された.文献調査では,福山市(建設省福山工事事務所 1978, 江塚・松本 1985),広島市(東区: 世羅ほか 2010; 南区: 広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会 1997; 西区: 国土交通省 2007; 安佐南区: 広島市 2006),廿日市市(関ほか 1975; 土井 1983; 広島県 1992; 広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会 1997)で記録が確認された.一方,今回野外調査では確認できなかった.標本調査では,広島県植物誌補遺版(世羅ほか 2010)で引用されている広島市東区産の標本が確認できた.また,広島大学植物標本庫(HIRO)所蔵の標本から広島市西区産の標本が新たに確認された.さらに,イヌカキネガラシとされていた藤井氏の標本sf-84は,再検討の結果カキネガラシであった.廿日市市宮島の報告(関ほか 1975)に用いられた標本(標本番号m-2538)については,今回標本が確認できなかった.インターネット上で公開されている標本情報で,独立行政法人農業環境技術研究所農業環境インベントリーセンターの標本庫に1981年に採集された広島県産のイヌカキネガラシの標本が収蔵されていることが明らかになった(No. 1730: 江塚・松本 1985; 江塚 1994)が,標本を確認したところカキネガラシであった(坪田ほか 2013).

産地

天然記念物

標本

  • 広島市宇品東(yy-3641),廿日市市平良山手(hu-282)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

  • カキネカラシ

備考

  • 環境庁コード: 22430
  • 帰化

文献(出典)


広島大学 / デジタル自然史博物館 / 植物 / 郷土の植物 / 維管束植物 | 広島県の植物図鑑 / 和名順 にもどる