「カキネガラシ」の版間の差分
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2013年12月31日 (火) 18:47時点における版
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カキネガラシ Sisymbrium officinale (L.) Scop.
シノニム
その他
- Sisymbrium officinale (Linn.) Scop.(広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会 1997で採用.)
分類
種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > アブラナ科 Brassicaceae > キバナハタザオ属 Sisymbrium
解説
- カキネガラシは,イヌカキネガラシに似るが,茎が頻繁に開出分枝する点,茎や葉柄の毛が二型あり,下向きの粗毛と細毛である点,葉の側裂片の数が数対と少ない点,若い果実が先端の花を越えて伸びない点,花が径3–4 mmとイヌカキネガラシよりも小型である点,長角果は長さが1–2 cmで,茎に伏生し密着し,先端がやや細くなり,表面に短毛が密生する点,果柄が1–3 mmと短い点などで区別できる.種子についてはイヌカキネガラシと類似の形態であったが,長さ1.1–1.4 mmとやや大型で,やや角の目立つものがあった.植物体に毛が多いものをケカキネガラシS. officinale var. officinale,毛が少ないものをハマカキネガラシS. officinale var. leiocarpumとして変種レベルで区別する場合もあるが,今回の観察では毛の量では明確に区別できなかった(坪田ほか 2013).
花期
分布・産地・天然記念物
分布
産地
天然記念物
標本
- 広島市宇品東(yy-3641),廿日市市平良山手(hu-282)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
- カキネカラシ
備考
- 環境庁コード: 22430
- 帰化
文献(出典)
- 広島県(1933),関ほか(1975),太刀掛(1982),江塚・松本(1985),関ほか(1994),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)
- 坪田博美・久保晴盛・大野彰洋・井上侑哉・中原-坪田美保・武内一恵・松井健一・内田慎治・向井誠二. 2013. 広島の帰化植物4.イヌカキネガラシおよびその近縁種. Hikobia 16: 321-334.
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