ウラジロ科
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ウラジロ科 Gleicheniaceae
特徴
- 世界で3属約130種.
- 両世界の熱帯から温帯に分布.
- 日本では,東北南部以南の本州,四国,九州,沖縄などの暖帯に,コシダ属とウラジロ属の2属3種が分布する.
- 日当たりのよい乾燥した山地の斜面や山麓に群生する.貧栄養で土壌が未発達な土地に多い.
- 広島県ではコシダとウラジロが分布し,両種とも普通.
- 地上生の常緑多年生のシダ.中型から大型になるものが多い.
- 根茎は地表近くの地中を長く匍匐する.中心柱は原生中心柱または管状中心柱.
- 葉は二形にならず,中軸の頂端から新芽を出し,葉柄をのばして新しい羽片を展開する形式で無限成長を行う.
- 胞子嚢群(ソーラス)は包膜をもたない.
- 胞子嚢は柄がなく,洋なし型で,環帯が中央を斜めに巻く.
- 現生の大葉類の中では,起源の古い原始的な科とされる.
- 宮島などの瀬戸内海島嶼部では,コシダやウラジロが乾燥した斜面で優占し,森林の遷移に影響を与えていることが知られている(黒田ほか 2001).
- ウラジロなど代を重ねて葉を伸ばしていくことから縁起物とされお飾りに使われたり,生花や工芸品の素材としても利用される.
- 生株を移植しての栽培は難しい.
広島県から報告されているもの
文献(出典)
文献(参考)
- Simpson, M. G. 2006. Plant Systematics. -xi + 590 pp. Elsevier Academic Press, San Diego.
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