アラカシ 宮島の植物と自然

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アラカシ Quercus glauca Thunb.

分類

ブナ科 Fagaceae,コナラ属 Quercus

解説

 高さ5-18 mになる常緑高木.若い枝には皮目(ひもく)が目立つ.4月になると一斉に新芽を展開させる.葉は互生し,葉の上半分に鋸歯(きょし)がある.葉の表面は次第に無毛になるが,裏面には軟毛(なんもう)が密生し,粉白色.花期は4月下旬-6月上旬.新芽の展開とほぼ同時に開花する.雌雄同株(しゆうどうしゅ).雄花は長さ5-10 cm程度の花序(かじょ)になり長く垂れ下がる.雌花は目立たず,葉腋(ようえき)に数個ずつ咲く.果実は卵円形で,年内に成熟する.殻斗(かくと)に横筋がある.宮城県以南の本州,四国,九州,台湾,中国,済州島(さいしゅうとう)に分布する.広島県ではもっとも普通の種だが,宮島ではあまり目立たない.

「宮島の植物と自然」内のページ

「宮島の植物と自然」(広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所 2009)内で掲載されているページ.

  • 87 p.

文献(引用)

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