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キャンパスで現在見られる動物の情報です.名前をクリックすると解説ページに移動します(黄色く反転しているリンクは作成中のページです).写真はクリックすると拡大します.
2021
2月
- 2021.02.13-28 上旬~中旬に産まれたニホンアカガエルの卵塊が孵化しています.現在湿地にはたくさんのオタマジャクシが泳いでいます.
早春の蛾が出現しています.オカモトトゲエダシャクは静止時に翅を折り畳むのが特徴で,類似種のクワトゲエダシャクも同時期に出現するので同定には注意が必要です.トビモンオオエダシャクは大型のシャクガで,2月-3月にかけて比較的多くの個体を観察することができます.シロトゲエダシャクはメスの翅が退化しているフユシャクガの一種です.
今年の東広島キャンパスにおける飛来数の多かった冬鳥は,トラツグミ,マヒワでした.トラツグミはやや薄暗い林縁の落ち葉溜まりや草地に降り立ち,ミミズやアオドウガネなどのコガネムシ類の幼虫を捕食する様子が観察されます.マヒワは「クチュクチュ・チュイーン」などと鳴きながら群れで飛翔し,ヤシャブシの実を食べることが多いです.ベニマシコはヨモギなどが茂る草地で「フィッ・フィッ・ホッ」と鳴いています.
植物が密に茂っている藪の中にはミソサザイが潜んでいることがあり,ウグイスに似た声で「チャッ・チャッ」と鳴きながら素早く動き回ります.ハイタカはオスがメスより一回り小型で,樹間を敏捷に飛翔し,小鳥などを狩ります.ルリビタキはジョウビタキに比べるとやや薄暗い林縁部などに多く,成熟したオスは美しい瑠璃色をしています.
ヒヨドリを仕留めたハイタカ(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 19, 2021)
- 2021.02.01-12 上旬の湿地ではニホンアカガエルやアキサンショウウオの繫殖活動が見られました.また,早くもシュレーゲルアオガエルのオスが訪れている場所もありました.東広島市ではふつう3月以降繁殖のピークを迎えます.広島県のシュレーゲルアオガエルのページもご覧ください.
ががら山でサンショウクイの亜種であるリュウキュウサンショウクイを観察することができました.近年分布を北に拡大しており,東広島市では冬鳥のようです.時折「リーーー!!」という鳴き声を発しながら飛翔します.トビとノスリは生息環境が似ており見間違えやすい猛禽類ですが,前者は一回り大型で尾羽の先が直線的,かつ翼に一対の白斑があります.一方,後者は腹に茶色い帯があり,翼に一対の茶色い斑があります.
1月30日にトモエガモの目撃情報がありました.数羽の群れで入ってきたようです.ホシハジロやハシビロガモも観察することができました.
ががら山でコゲラやミヤマホオジロなどを観察することができました.各講義棟ではイソヒヨドリを見かけることがあります.
常緑広葉樹の葉裏や広葉樹の小枝,冬芽には昆虫が越冬していたり,擬態していたりします.
1月
- 2021.01.05-24 東広島市はニホンアカガエルやアキサンショウウオが繁殖する時期になりました.ニホンアカガエルは鳴嚢をもたないため,「クククク…キョキョキョ…」と目立たない声で鳴きます.広島県のニホンアカガエルのページもご覧ください.
アキサンショウウオは広島県と愛媛県にのみ分布する止水性のサンショウウオです.従来カスミサンショウウオとされていた種ですが,近年9種に再分類された内の一種です.(Matsui et al. 2019)
東広島キャンパスでトラツグミを観察することができました.黒い鱗のような模様に覆われている大型のツグミですが,林床などではほとんど目立ちません.頭を動かさず体だけを揺する特徴的な動作を見せることもあります.シロハラが越冬中のシュレーゲルアオガエルを捕らえる様子や,ハシブトガラスがネズにとまる様子を観察することができました.
越冬中のシュレーゲルアオガエルを捕らえたシロハラ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 12, 2021)
ヤシャブシやハンノキの木が多く生えている場所ではマヒワの群れを観察することができました。オスは頭頂が黒く,体の黄色みが強いのが特徴です.「クチュクチュクチュ・チュイーン」と鳴きます.セイタカアワダチソウやヨモギの生える開けた草地ではベニマシコを観察することができました.オスの成鳥は薄紅色をしています.「ピポ・ピポ」と鳴きます.エナガはカラ類やメジロとしばしば混群を形成しており,学内でもよく見かけます.
セイタカアワダチソウの種子を食べるベニマシコ(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 21, 2021)
キャンパスで1月に見られた主な猛禽類です.ミサゴは学内のため池の上空を飛んでいることが多いです.
- 2021.01.01 あけましておめでとうございます.
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