コウヤコケシノブ 宮島の植物と自然

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コウヤコケシノブ Hymenophyllum barbatum (Bosch) Baker

分類

コケシノブ科 Hymenophyllaceae,コケシノブ属 Hymenophyllum

解説

 常緑多年生のシダ.植物体は暗緑色(あんりょくしょく)で,岩上や樹幹に着生する.根茎は針金状で長く匍(は)い,淡褐色の毛をつける.葉は5 cm前後,葉身は2-3回羽状.裂片(れっぺん)はやや波打ち,縁(ふち)には不規則な鋸歯(きょし)がある.葉柄には翼(よく)がある.ソーラスは裂片の先につき,包膜(ほうまく)は一見筒状(つつじょう)に見えるが2弁状.青森県以南の本州,四国,九州,琉球(りゅうきゅう)に分布.南は東南アジアまで広く分布.宮島全域に分布し,やや湿度のある遊歩道では多く見られる.湿った場所に多いが乾燥に強く,乾くと縮むが,湿ると元通りに戻る.

「宮島の植物と自然」内のページ

「宮島の植物と自然」(広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所 2009)内で掲載されているページ.

  • 64 p.

文献(引用)


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