チュウシャクシギ 宮島
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チュウシャクシギ Numenius phaeopus variegatus
分類
動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 鳥綱 Aves > チドリ目 Charadriiformes > シギ科 Scolopacidae > ダイシャクシギ属 Numenius > チュウシャクシギ(種) Numenius phaeopus > チュウシャクシギ(亜種) Numenius phaeopus variegatus
解説
- 全長42cmの中型のシギで,大きくて下方に曲がったくちばしを持っている.
- 日本では旅鳥で,春秋の渡り期に見ることができる.繁殖はシベリア地方で行い,秋に日本を中継地として台湾以南にまで渡り越冬する.
- 宮島にも春と秋に渡ってくるが,干潟(ひがた)の大きな所がないため渡来数は少なく,多々良・大江・大川・室浜・下谷周辺の干潟(ひがた)に2,3羽から十数羽までの小群が見られるだけ.秋は稀で1回観察されたのみ.
- 主な餌はカニで,干潮になると干潟(ひがた)の潮際に出て,長く曲がったくちばしで器用にカニを捕食する.
- 採ったカニはくちばしで数回くわえ直し,カニの脚を捨ててしまい,胴体だけを食べる.この捨てられた脚は他の小型のシギが拾って食べるので無駄になることはない.
- 採餌が済むころには潮も満ちてくるので,カキいかだの上に止まって休息や整羽をして,また潮が引くまで過ごす.
(資料提供: 熊谷美登(厳島の鳥を知る会)/写真撮影: 豊原源太郎)
(1984年10月の広報みやじまに掲載されたものを一部改編)
備考
参考文献
- 宮島町教育委員会(編). 1999. 宮島の野鳥. 176 pp. 宮島町, 宮島町.
- 日本鳥学会(編). 2012. 日本鳥類目録改訂第7版. xx + 438 pp. 日本鳥学会, 三田.
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