エヒメアヤメ

提供: 広島大学デジタル博物館
Iris rossiiから転送)
ナビゲーションに移動検索に移動

広島大学 > 広島大学デジタルミュージアム > デジタル自然史博物館 > 植物メインページ > 郷土の植物 > 維管束植物 > エヒメアヤメ | 広島県の植物図鑑 / 和名順

エヒメアヤメの花(広島県三原市沼田西町; 撮影: 池田誠慈, Apr. 16, 2016)

エヒメアヤメ Iris rossii Baker

シノニム

その他

分類

維管束植物門 Tracheophyta > 被子植物上綱 Angiospermae > モクレン綱 Magnoliopsida > ユリ上目 Lilianae [= Monocotyledones 単子葉植物] > キジカクシ目(クサスギカズラ目) Asparagales > アヤメ科 Iridaceae > アヤメ属 Iris

旧分類

種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 単子葉植物綱 Monocotyledoneae > アヤメ科 Iridaceae > アヤメ属 Iris

解説

花期

  • 4月

分布・産地・天然記念物

分布

  • 大陸系で中国大陸(東北)から朝鮮半島を経て,九州(福岡・佐賀・大分・宮崎),中国(山口・広島・岡山),四国(愛媛)に分布している.
  • 多年草.花は青紫色で,4-5月に開花.果実は1-1.5か月で成熟し,種子は褐色で直径3-4 mm程度,表面にエライオソーム(elaiosome)とよばれる白色のアリ誘因物質が付着している.アリ散布植物で,氷河期に日本列島が朝鮮半島と陸続きであったことを示す植物学的な証拠のひとつとされる.
  • 広島県では島嶼部,沿岸部から吉備高原面のアカマツ林などの乾燥して日当たりのよい立地に分布している.
  • 広島県は全国的に見ても,本種のもっとも多い地域であろう.しかし,開発や山草マニアの盗掘,アカマツ林の遷移の進行などで自生地は減少しつつある.上下町では保護増殖が行われている.また,旧船越町(現広島市安芸区)の大江谷に自生地があったとされ,自生地復活を目指した活動が行われている.

産地

  • 福山市,府中市,三次市,三原市,広島市

天然記念物

  • 国の天然記念物(国天)「エヒメアヤメ自生南限地帯」(三原市沼田西町松江地区)
    • 例年,4月中旬-下旬に開花.1935(昭和10)年12月24日に国の天然記念物に指定.
  • 福山市天「宇山のエヒメアヤメ及びその自生地」
  • 双三郡三和町天「中山のエヒメアヤメ自生地」
  • 三良坂町天「エヒメアヤメ」(全域).

標本

  • 河内町(yy-7120),三良坂町(ts-914783),大和町(sf-2329),福山市(sf-5260),甲山町(ns-946)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

英名

広島県方言

備考

文献(出典)


広島大学 > 広島大学デジタルミュージアム > デジタル自然史博物館 > 植物メインページ > 郷土の植物 > 維管束植物 > エヒメアヤメ | 広島県の植物図鑑 / 和名順