ヤマモガシ
提供: 広島大学デジタル博物館
(Helicia cochinchinensisから転送)
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ヤマモガシ Helicia cochinchinensis Lour.
シノニム
その他
分類
種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > ヤマモガシ科 Proteaceae > ヤマモガシ属 Helicia > Helicia cochinchinensis
解説
- 島嶼部にきわめて稀に分布.広島県からの報告は乾・本田(1930)の宮島が最初であるが,東京都立大(現,首都大学東京)には牧野富太郎が1928年に宮島で採集した標本がある(MAK-12766).宮島でも個体数は多くないが,10mくらいの大木に成長し,8月上旬に開花,よく結実する.発芽率はよいが,その後の発育が悪く,個体数が少ない.
- また,食用にされるマカダミアナッツ(別名クイーンズランドナッツ.Macadamia integrifoliaとMacadamia tetraphylla,および両種の雑種から生産される種子(殻果))も,別属ではあるがヤマモガシ科.
- 山内ほか(2015)ではじめてクラスター根の存在が報告された.
- サツマニシキの食草
花期
- 8月上旬
分布・産地・天然記念物
分布
産地
天然記念物
- 環境省RDBカテゴリ:該当なし
- 広島県RDBカテゴリ(2021):絶滅危惧II類(VU)
- 広島県RDBカテゴリ(2011):絶滅危惧II類(VU)
- 広島県RDBカテゴリ(2003):準絶滅危惧(NT)
標本
- 宮島(mt-14396),大黒神島(ts-801102)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
英名
広島県方言
慣用名
ギャラリー
ヤマモガシを食草とするサツマニシキの幼虫(広島県廿日市市宮島町 広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所; 撮影: 坪田博美, June 7, 2018)
サツマニシキの成虫(広島県廿日市市宮島町 広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所; 撮影: 坪田博美, July 8, 2017)
備考
- 環境庁コード: 13390
- 県RDB
関連ページ
- ヤマモガシ
- ヤマモガシ(宮島の植物と自然)
- クラスター根
- 山内大輝・丸山隼人・内田慎治・向井誠二・坪田博美・和崎 淳. 2015. 日本産ヤマモガシ(ヤマモガシ科)のクラスター根の発見. 植物研究雑誌 90(2): 103–108.
- 宮島におけるヤマモガシの保護活動
文献(出典)
- 乾・本田(1930),加藤(1939),堀川(1942),関ほか(1975),井波(1985),広島県(1995),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)
文献(引用)
- Briggs B. G. 1995. ヤマモガシ科. Proteaceae. 朝日百科, 植物の世界 44: 4-250.
- 山内大輝・丸山隼人・内田慎治・向井誠二・坪田博美・和崎 淳. 2015. 日本産ヤマモガシ(ヤマモガシ科)のクラスター根の発見. 植物研究雑誌 90(2): 103-108.
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