アオダイショウ

提供: 広島大学デジタル博物館
Elaphe climacophoraから転送)
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木の上でとぐろを巻くアオダイショウ成蛇.(広島県安芸郡熊野町; 撮影: 大川博志, Aug. 11, 1993)
アオダイショウの成蛇(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 15, 2020)
水辺に出てきたアオダイショウの成蛇.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, May 27, 2016)

アオダイショウ Elaphe climacophora

分類

動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 爬虫綱 Reptilia > 有鱗目 Squamata > ヘビ亜目 Serpentes > ナミヘビ科 Colubridae > ナミヘビ亜科 Colubrinae > ナメラ属 Elaphe > アオダイショウ Elaphe climacophora

解説

  • 北海道・本州・四国・九州・薩南群島などに分布する日本固有種.
  • 広島県では,市街地を除く全域に分布.
  • 南西諸島を除く日本では最大のヘビで,大きいものは2.5 m に達する.
  • アオダイショウの和名「青大将」は,身体がやや緑がかっていることによるが,茶褐色の個体もいる.
  • 頭部は,シマヘビと比べると鼻先がやや角張っている.
  • 幼蛇と成蛇では模様が異なり,成長につれて不明瞭な4本の縦縞をもつようになる.
  • 本種やシマヘビジムグリはいずれも悪臭を放つが,中でも本種が最も臭いと言われる.
  • カエルやネズミなどを餌とし,大きな獲物を捕食する際は巻き付いて締め殺す.
  • 山口県岩国市のシロヘビは,本種の白化型(アルビノ)集団で,まれにしか現れない白化型が野外で集団として推定100年以上維持されている点で貴重であり,1924年(大正13年)に国の天然記念物に指定されている.
  • かつては古い家や蔵に住み着き,家の「主」として大切にされていたが,現代の建物には進入できず住み着かなくなった.
  • 田畑の減少や石垣のコンクリート化などで住みかが狭まっていると思われる.
  • 一般的な成蛇と幼蛇の比較はこちら

天然記念物・RDB

  • 広島県内では該当なし

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

英名

  • Japanese ratsnake

広島県方言

  • やみしろ
  • ねずみとり
  • くちなわ(朽ち縄)
  • くちなお
  • ぬし(主)
  • やぬし
  • やむし
  • なむさ
  • なみさ
  • なみっさあ

ギャラリー

備考

参考文献

  • 比婆科学教育振興会(編). 1996. 広島県の両生・爬虫類. 168 pp. 中国新聞社, 広島.

更新履歴

  • 2015.11.26 ページ作成.
  • 2016.01.27 解説追加.

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