ツブラジイ
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(Castanopsis cuspidataから転送)
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ツブラジイ(コジイ) Castanopsis cuspidata (Thunb.) Schottky
シノニム
その他
- Castanopsis cuspidata (Thunb.) Schottky var. cuspidata[広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)で採用.]
分類
維管束植物門 Tracheophyta > 種子植物亜門 Spermatophytina > 被子植物上綱 Angiospermae > モクレン綱 Magnoliopsida > バラ上目 Rosanae > ブナ目 Fagales > ブナ科 Fagaceae > シイ属(シイノキ属,クリガシ属) Castanopsis
旧分類
種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > ブナ科 Fagaceae > シイ属(シイノキ属,クリガシ属) Castanopsis
解説
沿岸部,島嶼部に分布,稀に三原市御調八幡社叢のように内陸部にも分布している.日本列島西南部の極相林の主体をなす樹種である.広島県ではツブラジイが本来の自生で,スダジイは植栽からの逸出であろう.阿多田島のものはやや堅果が長いがツブラジイの一型と思われる. コジイの果実は球形に近く,スダジイに比べ短くて小さい. また,スダジイとは葉の断面(表皮組織や柵状組織の層数)(小林 2008)や樹皮の割れ目などで区別できるが,中間的な形態をもつものも少なくない.
花期
分布・産地・天然記念物
分布
産地
天然記念物
標本
- 上蒲刈島(yy-10328),広島市宇品島(yy-926),府中町岩谷観音(yw-4425),東広島市原(mt-8114),倉橋島(yw-5504),黒瀬町津江(hh-6382),野呂山(hh-6520),竹原市賀茂神社(hh-6566),豊島(mt-12013),熊野町金ヶ燈篭山(mt-13196),廿日市市宗高尾(yw-9331),大竹市前飯谷(km-6011),仙酔島(sf-4763),因島(yk-5957),尾道市木門田(yk-8961)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
- コジイ
英名
広島県方言
- アカガシ
- カシ
- シイノキ
- タイコジイ
- ハナガキ
備考
- 環境庁コード: 11720
- 東広島キャンパスのどんぐりのなる樹
ギャラリー
文献(出典)
文献(引用)
- 小林悟志. 2008. 九州南部における葉の表皮組織の形態に基づくツブラジイとスダジイおよび雑種の分布. 植生学会誌 25: 51-61.
- 三次地方林業同志会. 1997. 広島県樹木方言集. -viii + 57 pp. 三次地方林業同志会, 三次.
- 山崎 敬・真柴茂彦. 1987. 日本、朝鮮、台湾におけるシイノキ類の分類の再検討(1, 2). 植物研究雑誌 62:289-298, 332-339.
インターネットリソース
- 広島の植物ノート(本編) http://forests.world.coocan.jp/flora/fag-1.html#cas2
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