野菜・果物

提供: 広島大学デジタル自然史博物館 植物
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目次

野菜と果物―はじめての野菜づくり

植物のやくわり

  1. 植物は太陽からの光を葉で受ける.受けた光を使って,土の中の水や養分から,有機物をつくる(光合成)
    1. 植物以外の生き物はこのしくみをもたない
    2. 高等学校レベルでは光合成細菌など
  2. 地球上の動物や菌,細菌のほとんどが,植物がつくった有機物を使って生きている

植物のからだ

  1. 植物のからだは,根とくきと葉からできている
  2. 根ですった水や養分は,くきをとおって,葉にはこばれる.葉で光合成がおこなわれる
  3. 葉の先から,葉のつけ根の芽までが1枚の葉
    1. 葉には,1枚でできているもの(単葉)と,2枚以上の小葉が集まってできているもの(複葉)がある
  4. わき芽は葉の付け根にできる.わき芽が育つと新しいくきやえだになる

植物の生長に必要なもの

  1. 植物の生長に必要なものは,光や水,養分(肥料),温度,空気(二酸化炭素)
    1. 土は無くても,植物の体を支えることができ,水分や栄養分が十分であれば問題ない.例)水耕栽培
    2. いずれが不足しても十分に生長しない

野菜について

  1. 野菜は植物
  2. 花がさいて,果実ができ,最後にタネができる
  3. 野菜ごとに食べるところがちがう
    1. 根を食べる:ダイコン,ニンジン,ゴボウ,サツマイモなど
    2. くきを食べる:アスパラガス,ジャガイモ,サトイモなど
    3. 葉を食べる:シソ,ハクサイ,コマツナ,キャベツ,レタス,ホウレンソウ,ネギ,タマネギなど
    4. 果実を食べる:トマト,ピーマン,ナス,キュウリ,カボチャなど
    5. タネを食べる:エダマメ,トウモロコシ,ラッカセイ,ソラマメなど
    6. その他:花を食べる野菜(ブロッコリー)などもある
  4. 今日本で利用されている野菜の多くは,海外が原産
    1. 原産地の環境を考えて管理するとうまく育つ場合が多い
    2. 日本の気候は雨が多いので,病気に気をつける

野菜のそだて方

  1. 光を十分にあてる
  2. 野菜の種類にあわせて管理する
    1. トマトのように,水をやりすぎると良くない植物もあるので気をつける
    2. 水が必要な野菜には十分水やりをする
    3. 種類によって,好む土や養分,水分に違いがあるので気をつける.
    4. ナス科は連作を嫌うので,数年間ナス科の植物が育てられていない土を使う.同じ場所で育てる場合は土を入れ替える
    5. タネまきや苗を植える時期
  3. 水をやる場合はしっかりと行う
    1. 表面が湿った程度では土の中は乾いているので十分にあたえる
    2. ホースを使う場合,ホースの中の水があつくなっているときがあるので,冷たくなるまでまってから水をやる.とくに夏はきをつける
  4. 葉の色が悪くなりはじめたら肥料を適量与える
    1. 肥料は少ないのはもちろん,多すぎるのもよくない
  5. 種類ごとにわき芽をとる,病害虫に気をつけるなどそだて方がことなるので気をつける
    1. トマトなどはわき芽が生長しやすいので,定期的にわき芽をとる
    2. 虫がつくと食べれるところが少なくなるので,取りのぞく

土と養分について

  1. 土は細かくなった岩と養分,水からできている
  2. 野菜の種類によって好む土質がちがう
    1. 理想は,通気性,保水性,排水性がよい土
    2. 粘土質から砂質まで粒度やその混合比でおおまかに分けることができる
    3. 日本は土が酸性になりやすい.野菜の多くは中性に近い土を好む
    4. 性質の異なる土を混ぜたり,腐葉土や牛ふん,石灰分などを使うことで多少調整できる.例)ホウレンソウやレタスは石灰分を入れる
  3. 植物は少なくとも14種類の元素を必要とする.その中でも,チッソ(N),リン酸(P),カリ(K)が重要
    1. チッソ:葉肥え.くきや葉を育てる
    2. リン酸:実肥え.果実や根を育てる
    3. カリ:根肥え.根を育てる病害虫に対する抵抗性をつける

シカからの防護

  • 宮島ではニホンジカの被害がある.シカ防護柵などを設置して,その食害から防ぐ必要がある.

まとめ

  1. よく観察する
  2. よく世話をする
    1. 水やりや追肥,病害虫などに注意する

各野菜の説明

学校教育の中での野菜・果物

小学校

  1. 生活科や理科,総合学習(総合的学習の時間)の中で扱う
    1. 自然観察やそれに関連する学習
  2. 生活科の教材としては,動植物の飼育・栽培や季節の変化と生活の分野の中で扱うことができる
  3. 理科の教材としては,植物の体のつくり(植物の養分と水の通り道)や成長・発芽(種子の発芽と成長),水溶液の性質などの分野で扱うことができる
  4. 総合学習の教材としては,特産品としての地域の野菜や伝統的な品種,食育の一環として扱うことができる
    1. 自然とふれあう教育に限らず,工夫次第で野菜のリサイクルなどのテーマにも発展させることができる

中学校


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