野外観察/ダイサギ・チュウサギ・コサギの見分け方
提供: 広島大学デジタル博物館
ナビゲーションに移動検索に移動ダイサギ・チュウサギ・コサギの見分け方
ダイサギ・チュウサギ・コサギともにペリカン目 Pelecaniformes の サギ科 Ardeidae の白い鳥です.遠目で見ると見分けにくいことがありますが,以下のような見分け方があります.
解説
- からだの大きさはダイサギ>チュウサギ>コサギ.
- ダイサギとチュウサギは足の指が黒いが,コサギでは黄色い.また,嘴はコサギでは一年中黒いが,ダイサギでは冬は黄色く,夏は黒い.
- 夏はダイサギは目先が青くなり,背の飾り羽が伸びる.チュウサギは背・胸に飾り羽があるが,コサギでは頭部に2本の冠羽が伸び,胸・肩・背に飾り羽がある.
- 繁殖期にはダイサギは目が赤橙色になり,チュウサギは赤くなる.
(写真提供:竹原ステーション)
3種のシラサギ
チュウダイサギとオオダイサギ(ダイサギ)
チュウダイサギとオオダイサギは,亜種の関係にある.見分け方は難しいが,以下のような生態的違いがある.
- 亜種チュウダイサギ Ardea alba modesta は夏季に日本で繁殖し,冬季は琉球列島やフィリピンに渡る.
- 亜種ダイサギ(オオダイサギ) Ardea alba alba は冬季に冬鳥として北方より渡来する.
広島県付近で夏季に見られるものは,チュウダイサギで,冬季に見られるものはオオダイサギと思われる.
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