矢野 1988

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矢野(1988)

  • 矢野悟道(編). 1988. 日本の植生―侵略と撹乱の生態学―. vii + 226 + 16 pp. 東海大学出版会, 東京.

ノート

  • 矢野 悟道(ヤノ ノリミチ),伊藤 一幸(イトウ カズユキ)ほか
  • ニホンノショクセイ シンリャクトカクランノセイタイガク
  • 攪乱
  • 1988年10月
  • A5判,21 cm × 15 cm
  • ISDN 9784486010340

目次

  • まえがき
  • 第I部 日本列島の風土と植生
    • 気候条件による日本の植生/その他の自然植生
  • 第II部 人類文化と植物社会―侵入者たちによる新しい植物社会の形成―
    • 農耕文化と植物社会
      • 森林から草原へ/牧草の渡来と牧草群落の形成/森林・草地から耕作地へ/河川の雑草群落
    • 集団生活と植物社会
      • 広場の植物群落/道路雑草群落/庭先の雑草群落/チリ捨場の植物群落/ドブ川の植物群落/石垣植物群落
    • 燃料文明と植物社会(豊原源太郎)
      • アカマツ林と落葉ナラ林の出現/家庭用燃料と里山/たたら製鉄と薪炭林/鉱業と薪炭林/製塩の燃料/窯業と薪炭林/薪炭林の植生/禿山の成立過程
    • 住居文化と植物社会
      • 建築文化と針葉樹の利用/天然ヒノキの枯渇/自然林の消失と植林化/人工造林の増進/その他の建築用材の利用/建築文化と植生の破壊
  • 第III部 植物社会の攪乱と再生
    • 野生草食獣による攪乱
      • 鹿による攪乱/その他の動物による攪乱
    • 火入れによる攪乱
      • 山火事と植物社会/草原の火入れ/焼畑
    • 草原の攪乱と植生遷移
      • 半自然草地の攪乱と植生遷移/人工草地植生の攪乱と荒廃
    • 高層湿原、中間湿原の破壊と再生
      • 湿地の成り立ち/高層湿原の植生/周辺地域の改変/湿原への開拓、植林/踏圧による破壊と再生/踏みつけによる植生の退行/踏みつけによる泥炭の変性/植生の再生と復元/低地湿原の保護・保全
    • 除草剤の普及と耕地雑草の変遷
      • 水田における多年生雑草の増加/除草剤抵抗性雑草の出現
    • タンポポの分布の現状と未来
      • 生態的特性/分類/分布と生態
    • 霧ケ峰高原のヒメジョオン類の動態
      • 霧ヶ峰のヒメジョオン類の繁殖と分布/霧ヶ峰のヒメジョオン類の由来/へラバヒメジョオン群落の経年変化/ヒメジョオン類の生態/繁殖の要因とゆくえ
    • アメリカにおけるクズの分布
      • 伝播の歴史/生育環境と適応戦略/分布域拡大の可能性
    • 攪乱安定への潜在力
  • 第4部 人類文明と攪乱の地史
      • 世界各地にみられる攪乱の地史/わが国の最終氷期以降の植生変遷史/マツ属花粉が語る自然植生の破壊/水田稲作の拡大と平地林の破壊
  • 付表
  • 引用・参考文献

関連文献