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| 2020年5月17日に予定されていた第635回植物観察会は,4月に引き続き新型コロナウイルスの影響で中止した.今回は,福山市山野町の猿鳴峡(えんめいきょう)での開催を計画していた.猿鳴峡は福山市の北にあり,山野峡(竜頭滝)とともに「山野峡県立自然公園」に指定されている.猿鳴峡は小田川が準平原面である吉備高原[標高500~600 m]を侵食した,深さ150~300 mの幼年期のV字谷である.一帯の地質は複雑で,二畳紀の粘板岩・石灰岩・緑色岩,三畳紀の礫岩・砂岩・泥岩,白亜紀の高田流紋岩などで構成されている.植物相や植生は石灰岩地域が興味深いが,急峻な岩峰で容易に近づけない. | | 2020年5月17日に予定されていた第635回植物観察会は,4月に引き続き新型コロナウイルスの影響で中止した.今回は,福山市山野町の猿鳴峡(えんめいきょう)での開催を計画していた.猿鳴峡は福山市の北にあり,山野峡(竜頭滝)とともに「山野峡県立自然公園」に指定されている.猿鳴峡は小田川が準平原面である吉備高原[標高500~600 m]を侵食した,深さ150~300 mの幼年期のV字谷である.一帯の地質は複雑で,二畳紀の粘板岩・石灰岩・緑色岩,三畳紀の礫岩・砂岩・泥岩,白亜紀の高田流紋岩などで構成されている.植物相や植生は石灰岩地域が興味深いが,急峻な岩峰で容易に近づけない. |
| 昨年(2019年)10月23日に猿鳴峡の中心部,ベンチの置いてある所で,簡単な植生の記録をしたので紹介したい.車道と渓谷の間で,細長い5×30 mのスタンドを設定,方位W,傾斜20~60°,海抜290 m.[[モミ]]の巨樹があり,狭いが自然度の高い植生,地質は石灰岩ではないが不明. | | 昨年(2019年)10月23日に猿鳴峡の中心部,ベンチの置いてある所で,簡単な植生の記録をしたので紹介したい.車道と渓谷の間で,細長い5×30 mのスタンドを設定,方位W,傾斜20~60°,海抜290 m.[[モミ]]の巨樹があり,狭いが自然度の高い植生,地質は石灰岩ではないが不明. |
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| 高木層I. 樹高30 m, 胸高直径80 cm, 植被率100%, 優占種[[モミ]] | | 高木層I. 樹高30 m, 胸高直径80 cm, 植被率100%, 優占種[[モミ]] |
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| 亜高木層II. 5 m, 3 cm, 50%, [[アラカシ]] | | 亜高木層II. 5 m, 3 cm, 50%, [[アラカシ]] |
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| 低木層III. 1 m, 1 cm, 50%, [[ハナイカダ]] | | 低木層III. 1 m, 1 cm, 50%, [[ハナイカダ]] |
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| 草本層IV. 20 cm, 30%, [[ミヤマヨメナ]] | | 草本層IV. 20 cm, 30%, [[ミヤマヨメナ]] |
| I. [[モミ]]5.2,[[イヌシデ]]・[[ヤマザクラ]][以上1.2],[[シノブ]]+・2(モミ着生) | | I. [[モミ]]5.2,[[イヌシデ]]・[[ヤマザクラ]][以上1.2],[[シノブ]]+・2(モミ着生) |