差分

提供: 広島大学デジタル博物館
ナビゲーションに移動検索に移動
編集の要約なし
21行目: 21行目:  
* 本種は国内から出ることはなく,繁殖期の夏期には本州の亜高山帯から高山帯に生息し,6月から8月にかけてコメツガ,ハイマツなどに巣を作る.巣は,葉や他の鳥の羽毛などで椀形に作り,3,4個の卵を産卵する.
 
* 本種は国内から出ることはなく,繁殖期の夏期には本州の亜高山帯から高山帯に生息し,6月から8月にかけてコメツガ,ハイマツなどに巣を作る.巣は,葉や他の鳥の羽毛などで椀形に作り,3,4個の卵を産卵する.
 
* 冬期は、単独か小群で低山や暖地に移動してくる.宮島では過去,1982年1月に紅葉谷で1羽が観察されていた.その後は観察できなかったが,この冬の1985年12月に奥の院林道で1羽,1986年1,2月にはもみじ谷で1羽,2月には大元-多々良道路で2羽と続けて観察された.各場所共に地上で採餌中を見つけたもので,同じような環境だった.
 
* 冬期は、単独か小群で低山や暖地に移動してくる.宮島では過去,1982年1月に紅葉谷で1羽が観察されていた.その後は観察できなかったが,この冬の1985年12月に奥の院林道で1羽,1986年1,2月にはもみじ谷で1羽,2月には大元-多々良道路で2羽と続けて観察された.各場所共に地上で採餌中を見つけたもので,同じような環境だった.
* 渡来数が増えたのは,各地で繁殖が順調に行われ増加したのか,他の越冬地が特別に寒く降雪の少ない宮島に集まったのかは,詳しく分かっていない.その他,この冬は[[イスカ_宮島]]・[[マヒワ_宮島]]・[[ウソ_宮島]]など,いつも見ることのできない鳥が数多く観察された.鳥の多くは毎年同じ場所で越冬する習性がある.他種の一例では頭部が白色化して同個体であると容易に識別できる[[ツグミ_宮島]]が,3年続けて包ヶ浦に渡来したこともあり,本種も今後続けて観察されることが期待される.
+
* 渡来数が増えたのは,各地で繁殖が順調に行われ増加したのか,他の越冬地が特別に寒く降雪の少ない宮島に集まったのかは,詳しく分かっていない.その他,この冬は[[イスカ_宮島|イスカ]]・[[マヒワ_宮島|マヒワ]]・[[ウソ_宮島|ウソ]]など,いつも見ることのできない鳥が数多く観察された.鳥の多くは毎年同じ場所で越冬する習性がある.他種の一例では頭部が白色化して同個体であると容易に識別できる[[ツグミ_宮島|ツグミ]]が,3年続けて包ヶ浦に渡来したこともあり,本種も今後続けて観察されることが期待される.
    
* 冬鳥として稀に渡来する.1~2月の厳冬期に見られることが多い.
 
* 冬鳥として稀に渡来する.1~2月の厳冬期に見られることが多い.

案内メニュー