広島県の地形の特徴は,高位・中位・低位の3段階に分けられる侵食平坦面にある.侵食平坦面とは,長い年月にわたる河川の浸食作用によって地表が川床近くまで削られてできた緩やかな起伏の地形である.中国地方では,土地の上昇によって3段の浸食平坦面ができた.高位面は海抜1000~1200mで,県東部では道後山,比婆山など,県西部では恐羅漢山,十方山などの山頂付近に残っている.その形成は第三期中新世以前と考えられている. | 広島県の地形の特徴は,高位・中位・低位の3段階に分けられる侵食平坦面にある.侵食平坦面とは,長い年月にわたる河川の浸食作用によって地表が川床近くまで削られてできた緩やかな起伏の地形である.中国地方では,土地の上昇によって3段の浸食平坦面ができた.高位面は海抜1000~1200mで,県東部では道後山,比婆山など,県西部では恐羅漢山,十方山などの山頂付近に残っている.その形成は第三期中新世以前と考えられている. |