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= ヒコビアミニレター No. 311 (2005年11月4日) =
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= ヒコビアミニレター No. 318 (2006年5月24日) =
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2005年10月23日の第436回植物観察会は安芸高田市の郡山城跡で行われた.吉田町歴史資料館駐車場に10時集合.参加者51名.郡山には1979年に訪れたのが最後であるが,山麓部にシラカシ林が発達し斜面中部のアカマツ二次林の中にもシラカシが多く見られたのが印象的であった.今回訪れてみて,アカマツは尾根筋の花崗岩地のみに残存し,流紋岩地のアカマツは枯れて,斜面中腹部までシラカシ林が拡大していた.流紋岩地にはスギ・ヒノキ植林もかなり見られるが,その林内にもシラカシが大きく育ちつつある.アラカシとウラジロガシも僅かに見られたが殆どのカシはシラカシである.広島県文化財ニュ-ス83号(1979)に三ノ丸跡の植生の記録があるが,胸高直径40 cmのスギが今回の測定では60 cmであった.林床の植生は手入れされて変化しているが,クサギ,ツルニガクサ,クララの増加と,ヤブコウジ,ナツヅタ,アキチョウジの減少,キクバオウレン,フジカンゾウ,オカウコギ,ナツハゼ,クリなどの消失が確認された.また,そこには茸が見られ,ヘビキノコモドキ?のようであった.二の丸跡で昼食をとり,毛利元就の墓所に向かって下山.
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2006年5月14日の第443回植物観察会は山口県大島の文珠山で行われた.文殊堂手前の駐車場に10時集合.参加者39名.駐車場は海抜高約400 mの地点にあり,付近にはアオテンナンショウ(花),ナルコユリ,ハマクサギ,ムベ(花)等が目立つ.文殊堂付近の森林は鬱蒼と茂り,ウラジロガシ,アカガシ,イヌシデ等の大木が目立つ.境内にはエノキ,イチョウ,イロハモミジの大木も見られた.文珠山登山道沿いには胸高周囲250 cmにおよぶイロハモミジが見られた.登山道沿いの森林の優占種はイヌシデであり,ウラジロガシ,タブノキ,ケヤキ,カナクギノキ等の樹木が混生するが,山頂近くではタブノキ優占林に変わる.山頂は開けており,なだらかなのろ地形である.山頂のみカタバミ,オランダミミナグサ,スズメノカタビラ,オオバコなどの雑草がみられ,登山道沿いの植物とは対照的である.文珠山は,花崗岩地であるにも拘わらず植生が良く保たれており,アカマツ,コナラ,ネジキ,ナツハゼ,ネズ,コバノミツバツツジなどの里山の二次林に出現する植物が殆ど見られなかった.また,文珠山では瀬戸内海の島嶼で欠ける事の多いアセビ,ソヨゴ,リョウブ,スノキ,イソノキ,イヌツゲ(山頂付近にのみ出現)は見られなかった.
    
<div style="text-align:right">(G. Toyohara記)</div>
 
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*ヒコビアミニレタ- No. 318(2006年5月24日) [#x9535157]
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2006年5月14日の第443回植物観察会は山口県大島の文珠山で行われた.文殊堂手前の駐車場に10時集合.参加者39名.駐車場は海抜高約400 mの地点にあり,付近にはアオテンナンショウ(花),ナルコユリ,ハマクサギ,ムベ(花)等が目立つ.文殊堂付近の森林は鬱蒼と茂り,ウラジロガシ,アカガシ,イヌシデ等の大木が目立つ.境内にはエノキ,イチョウ,イロハモミジの大木も見られた.文珠山登山道沿いには胸高周囲250 cmにおよぶイロハモミジが見られた.登山道沿いの森林の優占種はイヌシデであり,ウラジロガシ,タブノキ,ケヤキ,カナクギノキ等の樹木が混生するが,山頂近くではタブノキ優占林に変わる.山頂は開けており,なだらかなのろ地形である.山頂のみカタバミ,オランダミミナグサ,スズメノカタビラ,オオバコなどの雑草がみられ,登山道沿いの植物とは対照的である.文珠山は,花崗岩地であるにも拘わらず植生が良く保たれており,アカマツ,コナラ,ネジキ,ナツハゼ,ネズ,コバノミツバツツジなどの里山の二次林に出現する植物が殆ど見られなかった.また,文珠山では瀬戸内海の島嶼で欠ける事の多いアセビ,ソヨゴ,リョウブ,スノキ,イソノキ,イヌツゲ(山頂付近にのみ出現)は見られなかった.
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RIGHT:(G. Toyohara記)
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