植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter548
ヒコビアミニレター No. 548(2023年5月14日)
2022年12月25日の第671回植物観察会は,特別会として廿日市市宮島町で開催された.コースは当初大元コースを予定していたが時間の関係で紅葉谷–ロープウエー–獅子岩駅–弥山山頂(昼食)–仁王門–白糸の滝–大聖院に変更した.天気は晴れときどき曇り.参加者21名.宮島港フェリーターミナル2階待合室に9時集合.コース説明の後,出発.宮島フェリーターミナル前でアカマツとクロマツ,アイグロマツや地域性種苗の説明.町屋通りから幸神社,宮島消防署前を経由して宮島ロープウエー紅葉谷駅へ向かう.途中,マルバウツギやススキ,アカメガシワ,ヌルデ,カニクサ,ミヤマハイゴケ,ハイゴケ,アラカシ,クスドイゲなどを観る.三翁神社でモミやキヅタを観察.岩惣前から四宮神社を経由して,紅葉谷を歩く.途中,アセビやイヌマキ,トウカエデ,シキミ,イロハモミジ,スギ,イヌガシ,コウヤマキ,ミミズバイ,ヤブニッケイ,ヒサカキ,アラカシ,テイカカズラ,サカキ,クロバイ,ヒメイタビ,ヒメハシゴシダ,シキミ(花),カヤ,オオモミジ,ウリハダカエデ,マツグミ,サカキカズラなどを観察.11時に紅葉谷駅下でトイレ休憩.紅葉谷駅周辺には高木のモミやアカマツが残存し,ロープウエーからはネズやシリブカガシ,カギカズラ,スギ,コシダ,モミ,アラカシ,シロダモ,トキワガキ,シャシャンボ,ウリハダカエデ,ハゼノキ,クスノキ,ヤブツバキ,ヤマモモ,コジイ,リンボク,ソヨゴ,ネジキ,ネズミモチ,タマミズキ,リョウブ,ウラジロ,タラヨウ,モッコク,アオツヅラフジ,サルトリイバラなどを観察.11時30分頃榧谷駅に到着.榧谷駅ではサンゴジュ(植栽)やイロハモミジ(植栽),アカガシなどを観察.すぐに乗り換えて,11時40分頃獅子岩駅に到着.ロープウエーから見える枯れたアカマツが以前よりも減っていた.獅子岩駅周辺で在来種を用いた緑化の説明を行い,弥山山頂に向かった.登山道沿いに,ウラジロガシやホウロクイチゴ,ナガバモミジイチゴ,クロバイ,アカマツ,シキミ,ソヨゴ,アセビ,イヌガシ,ヒサカキ,コシダ,ヤマモモ,ヤブツバキ,ウラジロ,サカキ,ウラジロマツブサ,ビナンカズラ,アカガシ,ヤブニッケイ,シロダモ,コバノミツバツツジ,クロキ,ヒノキ,クスノキ,ツガ,マルバアオダモ,ネズミモチ,トサムラサキ,モミなどを観察しながら上がる.13時頃頂上に到着.雪が少し残っていた.昼食後,仁王門に向かって下山.途中,コウヤコケシノブやカゴノキ,モミ,ツガ,ハイノキ,ヒサカキなどを観る.13時50分頃仁王門到着.小休憩の後,白糸川ルートを降りる.登山道沿いにはハイノキやサカキ,イヌガシ,シキミ,シロダモ,ヒサカキ,ウラジロ,コシダ,スギ,アセビ,アカマツ,サカキ,コジイ,ツガ,ススキ,アカガシなどがあり,海抜280 mより低くなるとミミズバイが出はじめた.さらに進むとイズセンリョウやニガイチゴ,ツクバネガシ,マンリョウなどが観られ,海抜120 m付近にモミがあった.15時15分頃白糸の滝に到着.瀧宮神社周辺は豪雨災害で被害があったが,トサムラサキが多く生育していた.白糸の滝から大聖院に向かって進むと,キブシやタマミズキ,クマノミズキ,サルトリイバラ,ツガ,スギ,アカマツ,マルバウツギ,サンカクヅル,ミミズバイ,サカキカズラ,アラカシなどが観られた.15時50分,大聖院前で解散した.
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