植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter493

提供: 広島大学デジタル自然史博物館 植物
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ヒコビアミニレターNo. 493(2019年2月4日)

 2019年1月20日の第617回植物観察会は広島県呉市安浦町女子畑(おなごばた)-東広島市安芸津町太田の龍目山(386.4 m)で開催された.旧野路(のろ)東小学校[1]跡地に10時集合,参加者47名.体育館裏にトチュウ(中国原産)が植栽されており,開始前に関先生と吉本さんが説明.10時10分頃から久藤先生からコースの説明の後,20分頃出発.登山道入口まで田畑の間を歩く.途中,エノキヤブツバキアラカシナワシログミハチクキヅタネズミモチカクレミノビワ(植栽,開花),ヒサカキシリブカガシコジイエゾスナゴケクズヨモギシロバナタンポポ(開花),ナズナ(開花),ホトケノザ(開花),ヒガンバナオオイヌノフグリチャノキコシダアカマツネズアセビシャシャンボサルトリイバラヤブコウジ(結実),コバノミツバツツジソヨゴイヌツゲウラジロモッコクヒイラギサンヨウアオイカンサイスノキツルアリドウシコナラなどをみる.スギの植林に入り,スギヤマモモマンリョウミツバアケビをみる.イノシシ避けの柵を抜けると旧耕作地跡が湿地になっており,イノシシやシカの痕跡があった.湿地にはヨシカモノハシツルヨシカサスゲミズハコベノイバラチゴザサヤチカワズスゲサワオグルマホシダなどが生育.奥のため池周辺にヒトモトススキも生育していた.道沿いにネズクリカゴノキヤブニッケイハリガネワラビミヤコイバラミズスギアキノキリンソウが生育.ネズにちなんで蒸留酒のジンと香り付けのセイヨウネズの話があった.谷筋の道を詰めて行き,一度の峠(標高150 m程度)を越えて,また谷筋の道を詰める.道中,アカマツカマツカカナメモチリョウブサカキショウジョウバカマツルリンドウオオバヤシャブシウラジロノキモチノキなどがみられた.190 m程度より高い場所にクロバイがあった.途中,平成30年7月豪雨による土砂災害の跡があった.その後,ウラジロガシアオハダカゴノキヤブムラサキオオベニシダクリミヤマガマズミミツバアケビコウヤボウキホオノキテイカカズラタマミズキヤマザクラネズミモチニガイチゴなどをみる.12時30分頃頂上に到着.昼食後,豊原先生から植生とクロバイの分布の話.ヤマモモオオバヤシャブシは禿赭地の砂防造林由来ではないかとのこと.その後,広島大学総合科学研究科で龍目山周辺をフィールドにササラダニ類の研究をされていた山口恵子さんのお話で,1990年代は山火事跡地で萌芽再生した樹木が多かった旨説明があった[2].その後,来た道を引き返した.クロガネモチクロモジクマノミズキエゴノキカキノキなど登りで気がつかなかった植物をみる.皮目の目立つ灰白色の樹皮の落葉樹がサクラ属ではないかとのことだったが,結局名前が分からなかった.中国自然歩道のルートの一部であるが,山道が荒れていたため,久藤先生が下見も兼ねて2回ほど通って道を整備されたおかげで観察会を行うことができた.14時40分頃解散した.

(H. Tsubota 記)

インターネットリソース

注釈

  1. 野路東小学校は2011年閉校
  2. 山口恵子・高橋史樹・頭山昌郁. 2000. アカマツ林の山火事後初期段階における中型土壌動物相, 特にササラダニ相の季節変化. Edaphologia 65: 25-34.

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