植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter440

提供: 広島大学デジタル博物館
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ヒコビアミニレター No. 440(2015年4月6日)

 2015年3月15日の観察会は,三原市本郷町の県立中央森林公園で行われた.天気は曇り.参加者は37名.空港付近にある三景園前に10時に集合し,庭園を見学する.庭園は空港建設時に建設されたもので,現在では森林公園とともに指定管理者制度が導入され維持管理が行われている.厳島神社を模した池の南側には昨年11月に高山城跡で確認したタギョウショウが植栽されていた.斜面を利用した滝があったり,多くの庭石が使われていたりする.広島市からはやや不便であるが,見ごたえのある庭である.昼食後,公園内を通り,見晴らしの丘に登る.公園は車やサイクリングの客を想定しているようでバーベキュー場などがある.谷筋には湿地があるが現在は枯れた状況.見晴らしの丘はマツ枯れ後の森林で,アカマツウラジロヒノキ(植林)ベニシダアセビヒサカキシャシャンボなど構成種は貧弱である.その後,女王滝に行く.渓谷部では,アラカシシリブカガシウラジロガシなどの常緑カシ類が目についた.ハイノキシロダモコカンスゲナガバジャノヒゲサイコクベニシダなどとともに,イヌナチクジャクミヤマウズラがわずかに見られた.滝壺付近には説明板があり,カギカズラを見て引き返す.用倉の台地面と女王滝の渓谷部の植物相や植物群落の違いがよくわかるコースであった.

(Y. Yoshino 記)

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