植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter433
提供: 広島大学デジタル博物館
ナビゲーションに移動検索に移動ヒコビアミニレター No. 433(2014年9月25日)
第557回ヒコビア植物観察会は,2014年9月21日に広島県三次市吉舎町安田の富士山(とみしやま)で行われた.天気は晴れ.49名の参加者があった.県道426号線の広島吉舎まむし養殖センター入口付近の路肩に10時集合.そこから富士山山頂に向かって車道を歩く.道端でオトコエシやツユクサが開花.県道から,とみしの里体験交流センターに向かう道へ入る.クズは花が終わり,若い果実が見られた.途中,アカシデやコバノガマズミ,ソヨゴ,シラカシ,イヌヨモギ,クサギ,イヌツゲが見られた.ミヤマガマズミの果実が色づきはじめ.ツルニンジンやヒガンバナが開花.マルバハギやツクシハギなどハギの仲間もちょうど開花しており,その区別点を観察した.変種レベルで区別されているヒナタイノコヅチとイノコヅチ(ヒカゲイノコヅチ)を比較した.途中,小さな牛舎があり放牧された牛を見る.交流センターの付近から山道に入る.山頂付近はスギやヒノキが植林されているが林縁は明るく,イヌザンショウやキヨスミヒメワラビ,ウワミズザクラ,ハナイカダ,ヤブコウジ,アケボノシュスランなどが見られた.山頂で昼食後,集合写真撮影.豊原先生から山頂から見える地域の森林について解説があった.世羅側と三次・庄原側の土地利用の違いにより,構成種の差や遷移への影響が見られるとのこと.帰りは同じ道を引き返し,14時40分ころ解散した.良い天気に恵まれ,気温が高く残暑が厳しかったが,秋を感じさせる一日であった.
(H. Tsubota & S. Uchida 記)
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