植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter417

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ヒコビアミニレター No. 417(2013年7月29日)

 2013年7月21日の観察会は,北広島町の平家ヶ城山で行われた.参加者は40名.天候は晴れ.八重小学校に9時30分集合.志路原川と国道261号を渡り見崎谷の集落を過ぎるまで畑地雑草や植栽木を観察.標高320 mあたりから山道になり,樹陰にはアキノタムラソウが開花,ウバユリはまだ,ヤマノイモオニドコロマツブサタチシオデエビヅルがマント群落を作る.日なたではネムノキアオツヅラフジに花,ウツギウリカエデソヨゴウワミズザクラコバノガマズミエゴノキイソノキサルトリイバラに若い果実.このあたりはアカマツ林で,リョウブクリコシアブラタカノツメコナラなどに,ヒイラギイヌツゲツクバネガシなどの常緑樹が混じる.林道の中央部にチダケサシサワオトギリコケオトギリなどの湿性植物が開花,陽地にはノアザミオミナエシキキョウ(つぼみ),アリノトウグサネジバナが,日陰にはダイコンソウナガバハエドクソウヒメキンミズヒキヤマジノホトトギスハシカグササジガンクビソウが開花.400 mを超えるとアカシデが多く,葉の下面に星状毛が残るアテツマンサクミヤマガマズミネジキウメモドキウワミズザクラヒメヤシャブシカマツカコツクバネウツギなどが結実,ウリカエデの赤みを帯びた果が目立つ.標高580 mの鞍部が林道の終点,涼しい場所を選んで昼食.ここまでの地質は花崗岩,北側は流紋岩でヒノキの植林がある.山頂まで,アカマツ林の尾根を往復,オオイワカガミダイセンミツバツツジが目立った.

(H. Taoda 記)

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