植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter385
ヒコビアミニレター No. 385 (2011年4月6日)
2011年3月27日の第508回植物観察会は広島県呉市川尻町の野呂山(839.4 m)で行われた.天気は午前中くもりのち雪,午後は晴れ.参加者は40名.気温が低く,非常に寒い一日であった.十文字ロータリー横駐車場(海抜約740 m)に10時集合.担当が豊原から坪田に変更.久藤先生のコース説明と吉野さんの本の紹介の後,出発.ロータリーから山道に入る.アカマツやコナラが優占する森林であったが,進むにつれて植林に変化.氷池に抜ける.途中,ヒトツボクロやヤブコウジ,シシガシラ,ムベ,アラカシ,ヒサカキ,シキミ,イヌツゲ,クロキ,ヤブツバキ,ソヨゴ,クリ,ハイノキ,ネズミモチ,ヤブニッケイ,カゴノキ,タチツボスミレ,トウゲシバ,キヅタ,ミツバアケビ,サルトリイバラ,ヒヨドリバナ,コスギゴケ,テイカカズラ,ヤマイタチシダ,カクレミノ,シュンブンソウ,キッコウハグマ,オオバコ,エゾノギシギシ,セイヨウタンポポなどが見られた.ミヤマシキミがつぼみ,コハコベやオオイヌノフグリが開花,ツルリンドウの果実が残っていた.冬枯れしたアキノキリンソウやメリケンカルカヤが残り,ウリハダカエデやリョウブ,コガクウツギ,イボタノキ,ナツハゼ,カナクギノキ,エゴノキ,クロモジ,オオウラジロノキ,ウツギ,コバンモチ,ヌルデ,タラノキ,シロモジ,タムシバ,カマツカ,ネジキなど落葉樹の多くはまだ芽が開いていない.ヤマシグレは展葉し始めていた.氷池の側を通る.池には一部氷がはっていた.氷池周辺では,オオミズゴケやヨシ,イ,コシアブラ,イソノキ,チゴザサ,ウメモドキ,カマツカ,ゼンマイ,ススキ,ヒメシダ,キショウブなどが見られた.ラクウショウ(ヌマスギ,植栽)の根を観察.星降る展望台に向かう.展望台までの道ではコアカソやクサイチゴ,スギ,ネザサ,ベニシダ,イヌガヤ,キツネノボタン,イタビカズラ,ヤエムグラ,マテバシイ(植栽)などが見られた.12時頃展望台に到着,別のグループがすでに到着していた.昼食をとり,集合写真を撮影.ヤマヤナギを観察し,弘法寺へ向かう.途中,吉野さんの岩海の説明.岩海周辺は植林されており,シロダモやカゴノキ,ヤマナラシなどが見られた.参道に出ると明るくなり,フキが開花しており,フラサバソウやオオイヌノフグリ,ナガバタチツボスミレ,ノボロギク,アケビ,ヒメヤブラン,キランソウ,オニタビラコ,テイカカズラ,オオアレチノギク,セイヨウノコギリソウ,ミチタネツケバナ,ノアザミなどが見られた.弘法寺ではイワヒバやナツヅタ,ノキシノブ,イワガラミなどが見られた.岩上にヒメノキシノブも見つかり,松村さんがノキシノブとの区別点を解説.寺からロータリーへ向かう.途中,オオハナワラビとフユノハナワラビ.14時すぎにロータリーに到着.フウ(植栽)を観察して解散.海抜が高いだけでなく,例年よりも気温が低いためか,開花には少し早かった.
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