植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter382

提供: 広島大学デジタル自然史博物館 植物
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ヒコビアミニレター No. 382 (2011年1月19日)

第505回植物観察会は,2010年12月18-19日の予定と開催場所を変更して,2011年1月9-10日に沖縄県石垣市川平・於茂登岳周辺で行われた.現地での移動の関係で予約制とした.9日は石垣市川平の底地ビーチと川平湾,旧中筋村のネバル御嶽,米原のヤエヤマヤシ群落,宮良川のヒルギ林を観察した.天気は雨.参加者22名.9:00に石垣港ターミナルに集合.日程説明の後,分乗して移動する.9:45頃底地ビーチに到着する.底地では海岸植生を観察した.トクサバモクマオウ(植栽)やコバテイシ,オオバギ,ガジュマル,ビロウ,ヤンバルアカメガシワ,アカテツ,ソテツ,リュウキュウガキ,ハスノハギリ,クワズイモ,コウトウヤマヒハツ,オオハマボウ,オオバイヌビワ,グミモドキなどの亜熱帯の植物を見ることができた.また自動車に分乗して川平湾に移動.風雨が強くなり,川平湾の駐車場で早めの昼食.学生はグラスボートでサンゴ礁の観察に行く.11:30頃から風が弱くなり始めたので,植物の観察を開始.デイゴ(植栽)やテリハボク(植栽),オオイタビ,オキナワウラボシ,オオバイヌビワ,ハマイヌビワ,ガジュマル,リュウキュウイノモトソウ,フクギ(植栽),イリオモテアザミ,シマトネリコ,イボタクサギ,アダンなどを観察して,12:30頃次へ移動.12:45頃ネバル御嶽に到着.旧中筋村のネバル御嶽は,廃村になった中筋村の海岸部にある御嶽で,神聖な場所として守られてきた.現在,沖縄県指定の天然記念物になっており,リュウキュウガキやハスノハギリ,コミノクロツグなどで構成される亜熱帯海岸林が比較的良い状態で残されている.リュウキュウツチトリモチが開花していた.歩いて海岸まで出たが,また風雨が強くなったため引き返した.14:00過ぎに,国指定天然記念物の米原のヤエヤマヤシ群落に到着.雨も弱くなっており,ヤエヤマヤシ群落を観察した.林内ではヤエヤマヤシ以外にも,キダチイヌホオズキ(帰化)やギランイヌビワ,ムクイヌビワを見ることができた.また林床にはヤエヤマヤシの稚樹が多く見られた.初日のみ参加の学生はここで別れて石垣空港に向かった.残りの参加者は宮良川のヒルギ林に向かった.15:10頃宮良川河口に到着.河口に広がるヒルギ林は国指定天然記念物で,ヤエヤマヒルギやオヒルギで構成される.ここでは,アダンやイボタクサギ,アコウ,オオバギ,ガジュマルなどが観察できた.17:00前に市街地に帰り,9日は解散.10日は石垣市バンナ岳とその麓にある沖縄県営バンナ公園で観察した.天気は小雨.参加者16名.8:30に石垣港ターミナルに集合.日程説明の後,分乗して移動する.8:50バンナ岳の展望台に到着.周辺で植物を観察.センボンギクモドキやハイアワユキセンダングサ,クワノハエノキ,ムラサキネズミノオ,クワズイモ,ヤマヒハツ,イイギリ,ベニニガナなどが見られた.9:30頃公園事務所に到着.公園アドバイザーの梅原努さんに案内頂いて,公園の北部エリアに移動.駐車場近くの昆虫館で記帳後,徒歩で園内を観察.昆虫館の周囲に蝶園があり,蝶の食草が植えられている.また,温室内で黄金に輝くオオゴマダラの蛹を見せて頂いた.園内の道路沿いにはデイゴやコバテイシ,ヤエヤマヤシ,ギョボク,パパイヤ,ゲットウ,ジャスミン,トックリキワタ,コバノナンヨウスギなど多くの植物が植栽されているが,谷や尾根には森林が残されている.リュウキュウマツやガジュマル,タブノキ,ハブカズラ,オオシイバモチ,タイワンウオクサギ,イタジイ,オオバギ,ヒカゲヘゴ,カクレミノ,ヒイラギズイナ,フカノキ,ギランイヌビワ,ホソバタブ,シマトネリコ,シロミミズ,アオバノキ,ナガバイヌツゲ,セイシカ,ウラジロアカメガシワ,アデクなどが見られた.飛行機の時刻の関係で2班に分かれて石垣空港に向かうことになり,13:00頃現地で解散とした.

(H. Tsubota, H. Kubo & S. Mukai記)

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