植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter314

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ヒコビアミニレター No. 314 (2006年2月9日)

2006年1月22日の第439回植物観察会は能美島宇根山山麓で行われた.宇品桟橋9時40分集合,9時55分出航で三高港に向かう.参加者35名.三高港から三高貯水池に向かって小川沿いの道を南下.三高は菊の栽培が盛んな所である.山地にはヤブニッケイ,ヤブツバキ,シロダモ,アラカシ等多種の照葉樹が見られたが,カゴノキが特に多い.コジイを探したがなかった.胸高直径60 cm位のクスノキが最大木であり,森林の樹木は余り大きくなかった.三高貯水池から瀬戸内の風景がよく見えるので,そこで昼食にする.貯水池から宇根山に向かうと地質が花崗岩から古生層も変わるり,見られる植物の種類も変化した.オオバノハチジョウシダ,オオクジャクシダ,イノデモドキ,イワヘゴなどシダ植物が目立って多くなる.また,樹木もコナラ,アベマキ,クリ,ノグルミなどの落葉樹が目立つようになり,コナラ-アベマキ群集に属する二次林である.アカマツ二次林は,マツ枯れのためアカマツが少なくなっているが,コバノミツバツツジ,シャシャンボ,コシダ,クロキが存在するアカマツ-アラカシ群集に属し,イヌツゲは僅かに存在したが,アセビ(1本あったとのこと),ソヨゴ,リョウブは出現していないのでネズ亜群集に属するものであった.

(G. Toyohara 記)

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