植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter308
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ヒコビアミニレター No. 308 (2005年8月4日)
2005年7月24日の第433回植物観察会は比婆山県民の森で行われた.公園センター前駐車場に10時集合.参加者52名.ハルニレの木陰で行程の説明.ナツツバキの花満開.ミズナラ二次林の中を出雲峠に向かって進む.出雲峠と烏帽子山の中間地点で昼食.尾根道にクリの大木が点々と残され,ブナの大木(胸高直径106 cm)もあり,放牧牛が日陰に利用した木の名残である.
山頂が近づいた所から道端に高山植物のマイヅルソウとアカモノが出現し始め,山頂付近には実を付けたアカモノが沢山見られた.以前には,烏帽子山の山頂は見晴らしの良い低木林であったが,放牧牛や人手が入らなくなったことから,次第に植生が高くなり始め,今では見通しが悪くなり,烏帽子岩も探してみるほどである.その結果,レンゲツツジ,ウラジロハナヒリノキ,ホソバシュロソウなどの低木群落や草原の植物が減ってきた.比婆山の場合,極相群落はブナ林であり,高山植物や低木・草原群落の植物を保護するには,ある程度人手を加えることが必要である.京都嵐山のアカマツを保護するために,立ち入りを禁じたらマツが滅び,照葉樹林に変化してしまったのは有名な話であるが,比婆山でもそれと似た事が起こるのである.本日の行程:吉田三男さんの万歩計で13,800歩.山水の電気伝導度27.9μcm/sec..
(G. Toyohara 記)
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