東広島キャンパスの遺跡/陣ヶ平西遺跡/3号窯跡

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3号窯跡(SY03、古墳時代)

古墳時代の須恵器窯跡は2基見つかっています。3号窯跡は1号窯跡に先行して造られました。窯体の長さは約9mあります。地下式あな窯で、急斜面にトンネル状の窯を築いたものです(調査時には天井が落ちているので溝状に見えます)。焼成部床面は約30゜と傾斜が急で、床面には須恵器を置くためと推定される刳り込みが階段状に配置されていました。焚口部の左右には複数の作業場が付設されており、前庭部(焚口に面した広い作業場)から灰原(はいばら、焼け土・灰・須恵器破損品などの捨て場)にかけては排水用の溝が認められました。 須恵器は窯跡の内外から出土しましたが、操業が短期間であったため量はあまり多くありません。


遺構