東広島キャンパスの遺跡/陣ヶ平西遺跡
提供: 広島大学デジタル博物館
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陣ヶ平西遺跡
陣ヶ平西遺跡は標高240m前後の丘陵緩斜面に立地しています。これまでに予備調査4回と発掘調査1回を行っており、竪穴式住居跡、土坑、須恵器窯跡、古墳など古墳時代を中心とする遺構・遺物が多数発見されました。住居跡は予備調査で丘陵緩斜面裾を中心として3軒を検出していますが、地形から見て一帯にはさらに多くの住居跡が存在すると予想されます。住居跡群の北側で、古墳時代の須恵器焼成窯跡を2基、古代の須恵器焼成窯跡1基が見つかました。住居跡からは失敗したと思われる多量の須恵器が出土し、須恵器生産を中心とする工人の集落と考えられます。さらに、須恵器焼成窯跡の約50m東の丘陵には古墳が 1基築造されています。集落遺跡・生産遺跡・墓地遺跡が一体として捉えられる貴重な遺跡です。
遺跡の概要
陣ヶ平西遺跡では発掘調査で古墳時代および古代の須恵器焼成窯跡が発見されました。試掘調査で古墳時代の集落や古墳が確認されましたが、詳細は不明です。発見された遺構は次のとおりです。
- 古墳時代(後期)
- 竪穴式住居跡3軒、土坑7基、須恵器窯跡2基、古墳1基
- 古代(奈良時代後半)
- 須恵器窯跡1基
遺構