旧石器時代/旧石器時代

提供: 広島大学デジタル博物館
ナビゲーションに移動検索に移動

広島大学 > 広島大学デジタル博物館 > 文化財博物館 > 考古学の時代区分 > 旧石器時代

旧石器時代

旧石器時代は人類史の最初の時代で、人類の出現から縄文時代が始まる約12000年前までの非常に長い期間をさしています。日本列島にいつ頃、人類が住み始めたのか、よくわかっていません。約35000年前に始まる後期旧石器時代以前の遺跡や石器は現在のところ非常に数が少なく、それらについては学会で現在評価が分かれています。しかし、日本列島が過去百万年の間に何度か大陸と陸続きとなったことや中国大陸などで前期・中期旧石器時代の遺跡が多く発見されていることなどから、日本列島にも後期旧石器時代以前に人類が生活していたと考えてよいと考えられます。 

旧石器時代の人々は季節を単位とする遊動生活を送っていたと思われ、血縁を主とする小規模な集団(数家族程度)で暮らしていたと考えられています。自然の恵みに頼った狩猟・採集を生活の基盤とし、石器を主な道具として利用していました。石器は後期旧石器になると一部に磨製の技術が認められますが、基本的に打製石器で、また、土器は利用していません。後期旧石器時代になっても移動生活を基本としているので、テント様のきわ簡単な住居であったようです。