指標生物としての昆虫

提供: 広島大学デジタル自然史博物館 植物
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指標生物としての昆虫

皆さんは「指標生物(しひょうせいぶつ)」と言う言葉を聞いたことがありますか?

これは,昆虫や魚類といった分類の単位を示す言葉ではありません. 指標生物には,植物も動物も様々な生き物が含まれています.

例えばよく知られているものとしては, 水生昆虫(1部の貝等も含む)を使った河川の水質調査があげられます.

カワゲラ(の仲間)という大型で肉食の水生昆虫がいます. この昆虫は,水がきれいな川でしか生きることができません.

一方で真っ赤な色をしたアカムシユスリカ(の幼虫)は, 川底にヘドロがたまり,ドブ臭いような川でも平気で生きています.

このように生き物はそれぞれの種類によって好みの場所, 生きていけない場所などが異なります. その性質を利用して水質を調べるために用いる生き物が,(水質)指標生物です.

指標生物を用いる利点は,環境(ここでは水質)を 「生き物」という目に見える形で判断できることです.

また,生き物は調査した時点だけに生きているわけではないので, 「過去(その生き物が生きていた期間)の  環境がどうだったか?」ということも推測できます.

しかし欠点もあり,「水が汚れた原因は何か?」を探るには, 直接水を分析するしかないのです.

とは言っても,水を分析するだけでも, 「たまたま調査したときに汚れものが流れていなかった=ここの水はきれいだ」 という判断をしてしまうこともあります.

このように,調査の方法にはそれぞれ一長一短があるので, それぞれの長所を取り入れることで,より詳しく環境を調べることができるのです.

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