宮島/社会貢献/ミヤジマシモツケの域外保全活動

提供: 広島大学デジタル自然史博物館 植物
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広島県宮島のミヤジマシモツケの域外保全活動

広島県宮島のミヤジマシモツケについて

  • 宮島ロープウェーターミナル周辺では,以前小豆島から導入されたニホンザル(以下,サル)が餌付けされていました.現在サルはいませんが,この影響で周辺の植生が衰退しています.原状を回復させるため,現在宮島島内の関係機関が中心となって植生回復活動を開始しています.
  • サルを入れる前はミヤジマシモツケ(ウラジロイワガサ)が弥山の周辺に自生していましたが,サルとともにニホンジカ(以下,シカ)が行動するようになり,ミヤジマシモツケがほぼ絶滅してしまいました.
  • 生物多様性とくに遺伝的多様性に最大限配慮するため,宮島島内に由来した苗を育成し,域外保全を行う予定です.
  • 広島大学で保存されていた株をもとに増殖を行い,以前の自生地に植え戻す計画です.
  • 種苗育成は毎年行い,10年程度をかけて保護活動を行う予定です.
  • 宮島島内では植物の採集に許可が必要ですが,この活動では広島森林管理署の理解を得た上で実施しております.
  • ご賛同の方は,一般の方の宮島島内での採集はできませんし,遺伝的多様性の保全のため宮島島外からの種子も不要です.種子の採集や採集場所の選定は専門家が行っています.宮島の自然に負荷をかけることになりますので,くれぐれも種子を送付してこないでください.現在活動資金が不足しておりますので,活動を支援されたい方は資金面や物質面でのサポートを頂ければ幸いです.問合せ先:0829-44-2025(広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所,坪田).また,計画に関して関係機関から許可が出た場合,種苗が生育する3-5年後に宮島島内の生育適地への植栽を開始いたします.その際,労働面でのサポートでも構いません.
  • 計画では広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所が中心になって計画を行い,種子集めや苗の育成は宮島学園が中心となり活動を行う予定です.また,一般社団法人宮島ネイチャー構想推進協議会が中心となり計画全体の実施支援を行う予定です.

活動状況

  • 1998-1999年,宮島島内のモロコシソウ自生地調査の結果,モロコシソウの自生地を再発見.向井ほか(1999)で公表.
  • 2000年,広島大学に保存されいた株から挿し木で増殖.
  • 2016年5月,宮島学園に挿し木用苗を搬入.
  • 2016年5月,挿し木の試験開始.
  • 2016年7月,挿し木したものの一部が活着.
  • 2016年7月29日,ニホンジカが宮島学園に侵入し,挿し木用苗に被害.

関係機関